テレビドラマのディレクターズ・カット版の意味については、すでに「恋は続くよどこまでも」を例にとってひととおり考えをまとめて記事にした。あとは「私の家政夫ナギサさん」を例にとった記事をどうしても書いておこうと、その時から思っていた。前の記事でも「緊急事態宣言下での在宅勤務のストレスを癒すために、繰り返し繰り返し見ることになった」と書いたが、「ナギサさん」の方も同じように繰り返し繰り返し見る事になったからだ。こちらもディレクターズ・カット版を見る事はないだろうと思っていたが、年末にディレクターズ・カット版が放映されたので、ちゃんと録画して整理して、またまた初回放送版とディレクターズ・カット版を交互に見る繰り返しでヘビロテを続けたので、その違いもわかった。特に今回「ナギサさん」(ではなく「わたナギ」と言うべきか)を題材にするのは、単にディレクターズ・カット版と一言で片付けるには、あまりに「恋つづ」とは編集の意味が違うように感じられたからだ。
と、ここまで書いてきて「どうせ僕が書かなくても誰かが書いてるんだよね」と、ちょっとググってみた。確かに詳細な「まとめ記事」を書いている人が結構いる。すごいなぁと思ったのと同時にちょっとびっくりした。いわゆる動画配信サービスで見られるディレクターズ・カット版と、テレビで後々放映されたディレクターズ・カット版との間にも差分があるのだ。わざわざディレクターズ・カット版を売りにして会員になるよう促しているからには、そうそうたやすくテレビで放映する事はないと思っていたのだが、実にその通りだった。いわゆるディレクターズ・カット版には、さらに「動画配信サービスバージョン」と「テレビバージョン」とがあるという事だ。でも、これ自体はそうそう珍しい事ではないだろう。1998年に公開されたリュック・ベッソン監督の「グラン・ブル−」には数々のバージョンが存在するし、トルナトーレ監督の代表作「ニュー・シネマ・パラダイス」には、イタリアで公開された「オリジナル版」、日本で公開された「インターナショナル版」、さらには「ディレクターズ・カット版」とが存在する。
先に挙げた「恋つづ」のまとめ記事の一つでは、作品を深く楽しむにはディレクターズ・カット版を見ないと始まらないとまで言い切っていたが、そう簡単な話ではない(と、僕は思う)。確かに劇場公開時に編集を余儀なくされた場合に、監督自身が「完全版」と称して編集前に戻したりすることはあるだろう。作り手の意図がどう作品に反映されたかを考える上での参考資料として重要な事は確かだが、ディレクターズ・カット版ありきで作品の評価が成り立っているわけではない。元々、劇場公開版で十分に評価されていた「ニュー・シネマ・パラダイス」に、監督の思い入れたっぷりのシーンが50分も追加された「ディレクターズ・カット版」はもはや別作品と言ってもいいくらいだ。「グラン・ブルー」の場合は、劇場公開版が本国フランスでは酷評され、世界中でインターナショナル版が再評価されるに至って、無編集版が「完全版」として公開される事になったが、10周年を記念して本国や日本でリバイバル上映されたのは、あの酷評された「オリジナル版」なのだ。要するに、作品ごとに「ディレクターズ・カット版」の位置づけも変わるという事だ。本当に重要なのは、どのバージョンで見ようがその作品に自分がどう感銘を受けたかであって、バージョン同士の優劣はあくまで二次的な関心にすぎない。
だから、ここで取り上げるのは「私の家政夫ナギサさん」の初回放送版と、ディレクターズ・カット版(やはりテレビバージョン?)とを見てきた僕が、個人的な関心で比較してみた感想にすぎない。ここに「作品を深く楽しむ」ための本質があるなどとは欠片も思ってない、とだけはあらかじめ言っておこう。
結論から言うと、「恋は続くよどこまでも」の場合はテレビ版ではカットした部分(天堂浬が、バス停の前で佐倉七瀬の父に本心を打ち明ける場面)が追加されている点にディレクターの意図が反映されていると感じられたが、今回の「私の家政夫ナギサさん」のディレクターズ・カット版には多数の追加シーン(いわゆる未公開シーン)があるものの、本質的な差分はないように感じられた。正直に言ってしまえば、追加シーンは尺稼ぎであらかじめ撮影されてはいたが、初回放送の際に余分だと判断されてカットされたシーンばかりのようだ。重要な差分は追加シーンにはなく、BGMにあるように思う。
初回放送版を見た際に一番引っかかったのは、第5話で父の還暦祝いにメイと妹・唯の子供の頃の映像が映し出されるシーンだ。ここにBGMとして小田和正の「my home town」が流れる。小田の故郷・横浜の風景を切り取った、郷愁があふれた名曲だ。ただし、小田和正ファンにはおなじみであっても「何故、ここで?」と思った人も多いだろう。違和感ではないが意外な感じがした。もちろん、舞台が神奈川であり、横浜の赤レンガ倉庫などもすでに登場しているから、メイ一家の故郷イコール横浜という連想から「my home town」にたどり着いた可能性は否定できないが、僕は音楽担当もしくはディレクターの個人的な趣味ではないか、と思った。
そう思った理由は別にもあって、メイが着信音や目覚ましのアラームに設定しているBGMが、いずれも洋楽ロックの名曲のイントロだという点だ。僕は洋楽の素養がないので曲名をいちいち指摘できるわけではないが、聴きなじみのあるイントロばかりが流れる。特にドラマの終盤で、メイとナギサが結婚のトライアルを始めた翌朝に目覚ましに流れるアラームは、ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター 」だった。さすがの僕でも曲名がわかる。「ここぞ」とばかりに意図的に使っているのは明らかだ。特別編でも「私は毎朝爆音でなければ起きられない」とメイに言わせているので、爆音が必要であったのは理解できるが、70〜80年代のロックの名曲を使っているのは、やはり誰かの趣味を感じさせる。
そして、これらのBGMがディレクターズ・カット版ではすべて別の音源に置き換わっているのだ。「my home town」は主題歌「裸の心」のインストルメント(ピアノ)になり、スマホの爆音はすべてオリジナルと思われるロックテイストの音源になった。あれっ?と思ったが、もし「動画配信サービス」と同じ対応だとすると、著作権対策なのかなと思った。一回だけのテレビ放送と違って、動画配信の場合は繰り返し繰り返し視聴できるので、使用料がかさむ事を回避したのではないだろうか。その意味では、今回のディレクターズ・カット版は動画配信サービスのものと同じ可能性が出てきた。
それでは、「初回放送版」と「ディレクターズ・カット版」との違いを以下で見ていく事にしよう。「変更」「追加」「削除」は、初回放送版から見たディレクターズ・カット版での対応を意味する。
[第1話]
メイの自宅マンション。ママからの着信音が変更(既存のロック曲からオリジナル音源)
(医薬品卸売会社(通称おろしさん)の駒木坂との会話)。
駒木坂「もっといっぱい食べてよ。あと2つあるけど」(追加)
メイ「大丈夫です」(追加)
(昼休みを狙った医療機関回りのシーン。)
メイ、川沿いに車を止めて昼食を取る。(追加)
メイ(ナレーション)「最初から話を聞いてもらえることはほとんどない。気むずかしい医者だって少なくない」(追加)
メイの誕生会のシーン。ケーキが運ばれてくる際のBGMが変更(やはり聞き覚えある曲からオリジナル音源に)
肥後すこやかクリニックの待合室で、肥後先生へのプレゼンに備えて練習するメイ(追加)
(ライバル会社アーノルドに競い負けて、自宅でやけ酒するメイ。ナギサに慰められ「たった数日で、あなたに何がわかるんですか?」と怒るメイに、「わかりましたよ。他の荷物はぐちゃぐちゃなのにMR関連の本だけはちゃんと手の届く場所にありました」と話すナギサ。)
ナギサの言葉に合わせて、MR関連の資料を手に取るナギサの回想シーン(追加)
[第2話]
ナギサの4日間のトライアルが終わった翌朝、ソファで寝ているメイが爆音で起こされるアラームが変更。
(ナギサのアドバイスを参考に、肥後先生にもう一度天保山製薬の薬を使ってもらえるように説得するメイ。)
肥後「考えさせてください」
メイ「ありがとうございます」
肥後「(喜んで立ち去ろうとするメイと瀬川の様子を見て慌てて)まだ決めたわけじゃない」(追加)
(朝、ママから「今日18:00に忘れたストールを取りに行く」というメッセージを受け取ったメイ。)
メイ、慌ててストールを探そうとする(追加)
肥後先生の「まだ決めたわけじゃない」と言って慌てるシーンはちょっとだけ余分な感じがした。2度目に訪れる際、肥後は「(天保山製薬の)薬使ってもいいですか」と好意的に対応してくれるので、初回放送の流れで十分だ。
[第3話]
(母に家事代行がばれてしまい、メイが説明する。)
玄関ドア正面で、唯が手を合わせて「ごめん、お姉ちゃん。帰るね」(追加)
(ナギサ。スポットの仕事を終えて、メイの自宅を出る。)
通路で田所と遭遇、会釈する二人(追加)
家事に目覚めるメイが、翌朝4:30起床のために仕掛けたアラームが変更。
(メイの同僚・須山薫のマンションで食事するメイ。)
薫「あれからちゃんとやってる?マッチングアプリ」
メイ「うーん」
薫「『私たちも忙しい』なんて言ってる余裕はないよ。」(追加)
(薬膳バーで田所と会うメイ。以下のシーンで独白のみ追加。)
田所「そういえば、聞きました。肥後先生の事」
メイ「えっ!」(独白「こいつ何を、何をどこまで知ってる」)
田所「講演会の講師、ひきうけていただけたんですね」
メイ(独白)「なんだ、そっちか」
(NTSクリーンハウスにメイの母が来て、ナギサとの会話シーン。ナギサから「出来ないところも見てあげてください」と言われた直後。)
母「今日私が来たことは、唯には内緒にしてくださいね」(追加)
(新薬の講演会をなんとか乗り切ったシーン。
薫「せっかく、一仕事おわったので、なんか食べに行きません?」
薫「わたし、ジビエがいいです。」(追加)
(堀「おっ、いいね」)
(過労で倒れたメイを看病して帰る母。玄関先で。)
母「今は仕事に集中しなさい。家のことはもう少し落ち着いてからでいいからね」(追加)
メイ(独白)「私が寝ている間にいったい何があった?」(追加)
(母を見送ってから)ソファに置かれた洗い立てのタオルの山に頬ずりするメイ。(追加)
スマホに会社のみんなからメッセージが届く。「ゆっくり休んで」のいたわりの言葉に、急に思いついたようにナギサの名刺を探すメイ。(追加)
ナギサと契約を結んだ後、帰宅時にマンションを見上げて、自室の灯りを見て、いそいそと帰るメイ。(追加)
ナギサに教えてもらった雑炊を作って、夫に「できたわよ」と嬉しそうに声をかけるメイの母。(追加)
(翌朝爆音なしで早起きしたメイ。)
テーブルで優雅にティーブレイク。(追加)
メイ(独白)「昨日はゆっくり眠れた。家事を代行してもらえば、仕事に集中できる。もしかして婚活だってできちゃうかも」(追加)
スマホに田所からメッセージ「講演会成功したと瀬川くんから聞きました。体調は大丈夫ですか?」(追加)
追加した方がいいと思うのは、母を見送った後の「いったい何があった?」という独白部分だけだろうか。母の様子が一変しているところから、ナギサのおかげだと気づく流れは、あればわかりやすくなるけれど、少々もたつく感じがするので初回放送版で十分。
講演会終了後の堀の「いいね!」が薫の「なんか食べに行きません」に応えたのではなく「ジビエ」に応えたものだというのは面白い。特別編では、薫と堀が薬膳バーでそれぞれコブサラダと火鍋を注文しているシーンがあるけれど、二人はそもそも相性がよかったんだと気づかされる伏線になっている。
[第4話]
(駒木坂から新病院の情報を聞き出すメイと瀬川。大学病院に行くなら人事のカギを握る先生に会っておくように勧められる。)
駒木坂「テレビでよく見かける、なんとかのなんとかのなんとかみたいな」
駒木坂「うちのかみさんが大好きなんだよ」(追加)
メイ「何か特徴あります? 」
瀬川「北斗の拳で言うと?」
駒木坂「選択肢狭くない?強いて言えばジャギかな」
駒木坂「北斗4兄弟の三男坊。おれ、あいつ大嫌い。ジャマばっかするんだもん」(追加)
[第5話]
(肥後先生から告白されたメイ、田所に告白した薫が薬膳バーのカウンターでお互いの気持ちを伝え合う。)
本編では「これが恋なのかなぁ」の後に突然興奮して大笑いする薫だが、その前に正直告白するつもりはなかったけれど、思わず告白してしまったという切羽詰まった気持ちを言葉にするシーンが追加。
(メイが帰宅すると、母がキッチンで揚げ物と格闘中。やけどしそうになり、ナギサが助けに入る。)
メイ「ナギサさん、今日は来る日じゃないですよね」(追加)
母「あたしが頼んだの。料理を教えてもらおうと思って」(追加)
(母が帰ってから、繕いものをするナギサの姿を見て、母と唯の仲直りのアイディアを思いつくメイ。)
ナギサに耳打ちするメイ、それに耳打ちで返答するナギサ。これを繰り返す。(追加)
ナギサの事をもっと知りたいと伝えるメイは、「次回ご用意します」とナギサに言われて一晩悶々として眠れず。その朝のアラームが変更。
(会社のミーティング。天明大学の人事のカギを握る阪本先生の話題になる。駒木坂から「ジャギに似ている」と言われた阪本先生だが、マンガではジャギは仮面をかぶって素顔を見せないため参考にならなかった。)
ジャギが素顔を見せるコマを発見したと得意げに披露しようとする瀬川に、メイは「それはもういいから」とたしなめる。(追加)
ミーティングを終えた後、副支店長の松平に「もう少し戦略について相談に乗ってほしい」と頼むメイ。(追加)
(薬膳バーで、メイは松平から福岡支店へ異動すると聞かされる。)
メイ「まかせて下さい。この横浜で天下をとります。」(追加)
松平「そう言うと思ったよ」(と無理して自らを鼓舞しているメイに微笑む)(追加)
メイ「正直言うと、まだ気持ちがとっちらかってますけど。でも、私『できる女』キャラなんで…。すべりました。」(追加)
(父の還暦パーティで、繕い物を探しに母が2階にあがる。メイに「ここから、びしっとだよ」と言われる父。)
父「いつまでも意地張ってないで」(と、妻に向けて言うべき台詞を練習する。)(追加)
メイ「お酒の力借りるの、ダメだからね」(追加)
例のモノ(娘たちからの贈り物の映像)が流れるシーンでのBGMが変更(小田和正「my home town」から「裸の心」のインストルメント)
第5話での追加シーンが特に多いが、正直言って追加する必然性を感じるものはほとんどない。薫の台詞や松平へのメイの台詞も、とってつけたような感じがする。瀬川が披露するジャギのエピソードもカットして正解だ。唯一追加してよいと思えるのは、ナギサさんとメイのコソコソ話が2回繰り返された後に「なんで私たちコソコソ話してるんだ」と気づくシーン。繰り返した方が、二人の気の置けない関係が伝わってくる。
[第6話]
(会社で支店長から1on1ミーティングを始めると説明がある。「傾聴」の意義は「自らの気づきと、会社への心理的安全性」を得る事だという説明の後)
堀「心理的安全性?」(追加)
支店長「自分をさらけだして発言しても、職場での人間関係を損なうことはないって思える雰囲気の事ね」(追加)
薫「それが会社にとって重要な事ってことですか?」(追加)
支店長「そう。Googleが社内で生産性の高いチームの特徴を調べたら、この心理的安全性が高いってことがわかったの」(追加)
薫「分かる気がします。会社が私の事ちゃんと見て受け止めてくれるって事ですもんね」(追加)
(メイの自宅。唯と母がナギサの作る夕食ねらいで突然やってくる。ナギサが用意した特製豚キムチ鍋をすぐに食べたがる3人を止めて、いちいち仕切るナギサ。)
メイ(独白)「鍋奉行というより、もはやお母さんだ。っていうより、お母さんよりお母さんだ。」(追加)
(駒木坂から、かみさんが作ったというクッキーを渡された瀬川。外に出てから)
瀬川「駒木坂さん、クスリ愛に溢れていますね。味は微妙ですけど」(追加)
(会社の休憩スペースにて。田所の事で機嫌を損ねていた薫とメイが仲直りした後、薫から「田所さんはずっとメイの事見てくれてるよ。メイがその気なら私は全力で応援するよ」と言われて、戸惑うメイ。)
薫「明日の説明会、がんばろう。オー」(追加)
「傾聴」は、メイがナギサのプライベートを探ろうとするシーンの伏線になっているし、「自らの気づき」は、同僚MRの天馬あかりがメイに趣味の話を聞いてもらっているうちに「このチームで結果を出したい」とやる気を出すシーンの伏線になっている。「心理的安全性」の件(くだり)も、薫が田所をあきらめる時の「私の事をちゃんと見てくれる人がいい」という考え方につながる。後々の事を考えると追加した方がいいけれど、そこに至るまでの説明がくどい。
[第7話]
(アンタレス総合病院での説明会が終わって、メイはナギサのキズになっていると思われる女性を見つけて後を追う。)
ガン・腫瘍センターの待合いエリアで姿を見失い、病院の職員に聞くが「患者の個人情報に関わる」と言われて断られてしまう。(追加)
(自宅マンションのエレベーターで田所と鉢合わせして、気まずい二人。)
メイ「(田所の持つレジ袋に気づいて)夕食は?」(追加)
田所「とろろそばです。相原さんは?」(追加)
メイ「昨日の残りのとろろ汁かな」(追加)
(メイに問い詰められて、病院で見かけた女性(箸尾)の件を話し出すナギサ。ソルマーレ製薬時代の回想シーン)
「ナギサさん」となれなれしく呼んでしまい、突然はずかしくなってあやまる箸尾。かまわないとやさしく告げるナギサ。(追加)
箸尾「じゃあ、いろいろ教えて下さい。」(追加)
(アンタレス総合病院の鍋島先生に質問の回答を終えた後、オンコロジーチームの営業担当・垣内に挨拶)
垣内「高度な専門知識は一夜漬けで身につくものではないから、日々の努力を忘れないようにして下さい。お疲れ様でした。」(追加)
(ゴルフ練習場にて、「瀬川つきあわせてごめん」と言いながらフルスイングするメイ。)
メイ「このままではナギサさん、前に進めない。もしかしたら余計な事をしているのかもしれないけど」(追加)
初回放送のままでも特に問題はない。エレベーターの「とろろそば」「とろろ汁」の会話は、以前コンビニで鉢合わせた際に、食べ物の好みが一緒だと意気投合するシーンと呼応しているのかも。ただ、この会話だけだと発展性がない。
[第8話]
(メイとナギサの本当の関係を知った田所は改めてメイに気持ちを伝える。)
田所「相原さんのいつも仕事熱心なところとか、何に対しても負けず嫌いなところとか。家事が苦手でも、そんな自分と向き合って、こうやって効率的に解決できちゃうところかも(好きです)」(追加)
メイに気持ちを伝えて自室に戻った田所は、ため息をつく。(追加)
(駒木坂からお菓子をもらって、「クッキー好きなんです」という瀬川に「それはビスケット」と告げる駒木坂。)
瀬川「一緒じゃないんですか?」
駒木坂「強いて言えば、クッキーはアメリカで、ビスケットはイギリス生まれ。まあ似たようなもんだけど」(追加)
(ナギサはメイに来月からの異動の話を伝えようとするが、メイの寝室の荒れようが気になって言い出せず。食事ができたとごまかしてしまう。)
おいしそうに食べるメイを見ながら、言いづらそうにするナギサ。(追加)
(水漏れがきっかけで田所の部屋の惨状を目の当たりにするメイ。)
メイ「こんな生活を続けてたら、体こわしますよ」
田所「すみません」(追加)
メイ「いや、私もそうだったので。食べ物だってコンビニとかカップ麺ばっかりじゃないんですか?」(追加)
メイ(独白)「割と好みがかぶってる」(追加)
田所「幻滅しましたよね」(追加)
メイ(独白)「いや、むしろシンパシーっていうか」(追加)
(アンタレス総合病院にて、鍋島とメイ)
鍋島「例の患者さん、HAEの確定診断が出たみたいだよ。これでようやく治療が進められるって、患者さんもたいへん喜んでいたそうで、相原さんに相談してよかったです。本当にありがとうございました。」(追加)
「クッキーとビスケットの違い」の話が個人的には気になる。日本では糖分と脂肪分(の合計)が40%を超えるか否かでクッキーとビスケットを呼び分けているというのも、初回放送版で得られた意外な豆知識だったが、駒木坂の「日本では」という言い方がずっと気になっていた。日本ではそうだとして海外ではどうなのか、と。結局はメトロとチューブのように、アメリカとイギリスとで呼び方が違うけれども同じものを指しているようだ。「世の中には似て非なるものがいっぱいある」という流れから、子宮内膜症ではなくHAEだったという話につながっていくので、日本以外のクッキーとビスケットの話はない方がいいのかもしれない。
[第9話(最終話)]
メイとナギサの結婚トライアル2日目の朝、メイがソファで目覚める際のアラームが変更。
(駒木坂とメイの会話。新病院設立の話から駒木坂の妻の話になり、駒木坂が「かみさんスイーツ」をメイに手渡すシーン。)
駒木坂「これ、出川くんの分ね。」(追加)
メイ「瀬川です。」(追加)
メイ「やったぁ、マドレーヌ。」(追加)
駒木坂「いや、これフィナンシェ。それね、かみさんが一番怒るやつ。フィナンシェ!って言われちゃうよ。」(追加)
トライアル3日目の朝のアラームが変更。
(瀬川、阪本先生の出禁を解決するために肥後先生にアドバイスをもらいに行くシーン。)
別れ際に、今度は肥後先生から相談を受ける。(追加)
肥後「マッチングアプリのマッチ率が悪いのは写真のせいだと思う」と言って、瀬川にスマホのカメラで画像を何枚も撮ってもらう。(追加)
クッキーとビスケットに引き続き「マドレーヌとフィナンシェの違い」の件も面白いので、個人的にはあった方がいい。
[おじキュン特別編]
(肥後先生との慰労会。余計な事を言う瀬川に「無」のポーズを再び強要するメイ。そこに田所と薫が来る。驚くメイ。)
瀬川の「無」のポーズカットに合わせて木魚の音が追加。
(肥後「私、いまの病院を変わるんです」メイ「えっ」の後)
再び瀬川の「無」ポーズカットと木魚の音が追加。
(アンタレス総合病院にて、タブレットを忘れて困ったメイ。)
「冷静になろう。今から帰ったら間に合わない。鍵を持ってて、ここから近くて、そんな都合のいい人…」(削除)
(ナギサから箸尾との出会いについて聞くメイ。)
メイ「前にナギサさん、過去に結婚を考えた人がいたって言ってましたけど。」(削除)
ナギサ「いや、彼女はそういう対象ではありません。ただ…」(削除)
メイ「えー。ほんとは好きだったんじゃないですか。」(削除)
ナギサ「話を続けますね。」(削除)
メイ(独白)「そっか、私の仕事が忙しくなってナギサさんが変になったのは、そういうことだったのか」(削除)
「おじキュン特別編」は、結婚後のエピソードを描く事と総集編との2つの目的をもった欲張りな企画だ。新エピソードを追加したせいだろうか、総集編としては非常にカットが多くて、一度見た人にしかつながりがわからない箇所がたくさんある。それなのに、ディレクターズ・カット版ではさらにカットされている。いっそ総集編の役目はあきらめて、結婚後のエピソードをもっとふくらませてくれた方がいいかも。それくらい、新エピソードは楽しい。特に薫と堀のエピソードはもっと見てみたい気がした。
私の家政夫ナギサさん Blu-ray BOX - 多部未華子, 瀬戸康史, 眞栄田郷敦, 高橋メアリージュン, 宮尾俊太, 平山祐介, 水澤紳吾, 岡部大, 若月佑美, 富田靖子
posted by アスラン at 07:23
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