アインシュタインの相対論を説明する素人向けの解説本は数多く出ていて、書店で見かけるたびに何冊かは買い求めていた時期があって、つくば大に進んでそのまま巨大加速器で基礎実験を繰り返す高エネルギー研究所に職を求めることになった高校からの友人には、「いいかげんその悪趣味はやめたら」とたしなめられた事がある。わかっちゃいるがやめられない。
それは何故かと考えるに、やはり自分自身の知識を深めるという事よりも、言葉そのものを自分が求めているということのような気がする。あらゆることの原理を言葉で説明してもらえば、その世界の透明度が増す。それが強いては自分の身の回りの透明度が増すような気がするのだ。抽象的な言い方だが、要は知識ではなく自分の世界に対する関わり方が確固たるものになるということだ。
この本も書店で見つけた。趣旨は数学の入り口に立っている初心者や数学が苦手のままに大人になってしまった人向けの啓蒙本だ。
全三巻からなる。サブタイトルは以下のとおり。
第1巻「自然数を追え,無限を掴まえろ!」
第2巻「ベクトルをまわせ、ドミノを倒せ!」
第3巻「二階建ての数「分数」の世界」
第1巻は自然数〜無限までの数の成り立ちをひもとき、加減乗除の仕組みを説明する。第2巻では整数の計算をベクトルで考える。「虚数や“無限を折り畳む”ドミノ倒しの術」などを解説するというなにやら難しそうで、それでいて数学の〈魔術〉のような魅力が潜んでいそうな内容だ。第3巻では小学生にも数学嫌いの大人にも手に余る「二階建ての数」である分数を解説してくれる。
内容紹介を読んだ範囲では「分数の世界」を解説した第3巻が一番おもしろそうだが、3巻目から読んでも差し支えないのだろうか。それとも三冊いっぺんにかりて、横断的に拾い読みしていけばいいのかもしれない。
読みたいと思った日:2006/12/15
読みたいと思った処:「オリオン書房」立川南口店
積ん読?: 川崎市立図書館に積ん読(立川には第3巻が所蔵されていない)
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