2005年11月25日

1998年8月8日(土) 「スウィートヒアアフター」

 渋谷のシネマライズで「スウィートヒアアフター」(no.117)を観る。

 カナダのアトム・エゴヤン監督の作品。

 小さな田舎町で子供たちを乗せたスクールバスが凍結した道路から逸れて湖へと転落する。悲しみに包まれた町を訪れた一人の弁護士が被害者の親たちを一件一件訪ねて訴訟を起こすよう説き伏せていく。

 しかしそこであらわになるのは、賠償金に換える事のできない親たちの悲しみだけでなく、小さな町という閉鎖的な空間での複雑な人間関係と、それぞれの家庭の事情である。そこには弁護士一人が追及できる正義や真実を越えた事実があり、決して裁判では解決する事ができない事を思い知らされる。

 町に静かな時が訪れるのは、ただ一人生き残った女の子の嘘の証言によって裁判を終えてからというのも何とも皮肉で癒されぬ思いが残る。
(ブログ「大いなる遡行」2005/10/17記事より転載)


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posted by アスラン at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画評(1998年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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