2008年04月27日

「立川市立図書館の見直し方針」について

 立川市の広報紙「たちかわ」が毎回配布される。月に2回発行されているようだ。独身の頃ならろくに読まなかっただろうが、家庭を持ち子供ができると、大きな関心を持ってひととおり内容をながめる。

 ただし関心のある話題が取り上げられていても要領を得ないことが多く、たとえば南口駅前の再開発計画にしてもなかなか全貌がつかめずにじれったかった。アレアレアなどはできあがる直前まで何が入るのかよくわからなかったのだ。できてみてパチンコや居酒屋が多数あってちょっとがっかりした記憶がある。

 今回は家族のというよりは僕個人の最重要関心事である図書館についてなので読んでみたがさっぱりわからない。ともかく、市の財政難から図書館経営が今のままでは成り立たないことはわかった。そう言えば、僕ら親子がよく利用する諏訪ノ森公園の隣にある柴崎図書館は存続の危機にある。うちの息子の通う保育園でも存続希望の署名を集めていた。正直あまり利用しないし規模もきわめて小さいので、今のままならあまり存続意義を感じないが、それでも近隣の方にはかけがえのない図書館なのだろう。

 今回の見直しの趣旨は、予算を圧縮したとしても今以上のサービス向上が図れるように図書館業務を外部(民間)委託する、というものらしい。らしいというのは具体的な改善項目がよく見えないからだ。これから説明会を数カ所で行うらしいが行けそうないので、市のホームページで「図書館見直し方針」の資料全文をざっと読んでみた。やはりよくわからない。

 わからない理由は、図書館経営の行き詰まりの打開策としてまず「業務委託」ありきだと考えているからだと思える。つまり図書館の利用者は増えてはいるが、それに対応するための人件費がさけない。たとえば、土日の利用者が圧倒的に多いが正規の職員を土日に働かせると人件費がかかりすぎる。または開館時間を今よりも延長してほしいという希望も同様に対応しきれないなどが主な理由としてあげられている。

 ということは、民間に業務委託すれば少なくとも
・人件費の削減
・開館時間の延長(より早く開館、より遅く閉館)
が実現できるらしい。らしいと書くのは、今回の見直しでは何も約束していないからだ。そしてここが重要なのだが、民間の活力を利用することで、
・今以上の新たなサービスの展開

が期待できるとしている点だ。

 ではその「新たなサービス」とは何だろう。今どき開館時間を長くしたりは当たり前だから、それよりも根本的に利便性をあげることを考えているのか。それが何より知りたいのだが、具体策は「業務委託」が通ったら検討するらしい。話の順番が逆じゃないかな。

 民間への業務委託については基本的に異論はない。今のままの制度ではどこもかしこも公共の施設が成り立たない現実は如何ともしがたい。でもだからといってサービスの質が低下するようでは市民は納得しない。民間でも経営が成り立たない図書館は閉館するのだろうか。ならば代償となる別のサービスをどう考えているのだろう。

 僕が考えるにコンビニや宅配などを窓口に利用できるサービスを検討すべきだ。郵便局やみどりの窓口などに予約の端末や返却ポストを置けないものか。いまや自宅にコンピューターがある家庭はウェブの予約システムを利用しているはずだ。こうしたユーザーには図書館は受け取り窓口に過ぎない。

 実際に手を取ってその場で読んだりする機能は場所をまとめるなり、用途別図書館にしたらどうか。中央図書館の絵本の階は広々として充実している。あれを南口側にもひとつ作ってほしい。場所は駅前が望ましい。柴崎図書館もスペースを拡張して幼児専門の閲覧図書館に変えられないか。

 開館時間の延長は要するに閲覧と貸し出し・返却を仕事前・仕事後にやりたいと言うのが大多数だろう。忙しい現代人としては、通勤・通学の動線上に受け取りと返却の機能を補完する場所があれば、何も時間を延長する必要はない。それには予約システムの充実も併せて図られるべきだろう。
・携帯からの予約
・メルマガ・ウェブによる入荷情報・人気ランキング・オススメのお知らせの充実

などはどうか。
 春先に図書館ごとに不要になった図書をリサイクル本としてただでくれるが、それぞれに行ってみないとどんな本があるかわからない。タイトルリストをサイトに掲示してくれれば、いくらでも引き取り手は現れそうだ。

 確かに民間だったらやれることは多そうだが、限られた予算内でやるには知恵が必要だ。その一端でも「見直し方針」で明らかにしてほしいのだが…。

↓クリックの応援よろしく!
banner_04.gif
人気ブログランキング
posted by アスラン at 02:45| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書館のすべて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。