2005年11月01日

1998年8月29日(土) 「暗黒街の女」「キスト」

 シネ・ヴィヴァン六本木で「暗黒街の女」(no.128)を観る。

 ニコラス・レイがハリウッドで最後に撮った作品。

 前に観た「孤独な場所で」も一風変わった独特なテイストをもったハリウッド映画だったが、この作品もそうだ。ヒロインの踊り子とギャングの顧問弁護士とのラブ・ストーリーは、暗黒街の暗がりを背景にした「めぐり逢い」だ。

 主役の二人も渋めの玄人受けする俳優で、ギャングのボスに至っては、あの「11人の怒れる男たち」のリー・J・コップときている。今のハリウッド映画に食い足りない人には最適のひとくせある映画だ。

  昼食後、銀座に移動してシネスイッチ銀座で「キスト」(no.127)を観る。

 子供の頃から鳥や獣の死体に魅せられた少女がやがて成長して、死体に近づくため斎場の下働きを始める。さらに死体との接触(セックス)を求めてバーミング(防腐処理)技術を学ぶようになる。この想像を絶するネクロフィリア(死体愛好者)の女性の生き方・考え方を、出来るだけ理解しやすいように(そんなことは無理なんだけれど)、分かりやすいように、詩的で美しく描いている。

 主役のサンドラ役のナターシャ・モーリーもぬけるような白い肌をしたスレンダーな美しい女性なので、自分の行為を正当化する話に思わず耳を傾けてしまうが、やはりこういった嗜好を美しく描く事に疑問を感じてしまう
(「大いなる遡行」2005/10/04記事より転載)
posted by アスラン at 00:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画評(1998年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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