言わずとしれたシェイクスピアの戯曲だ(何故、「真夏」が「夏」になってしまったのか?)。
イギリスの伝統あるロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの舞台劇を映画化したもので、映画と舞台との両方の要素を持ち合わせたあやしげな作品になっている。ここであえて「あやしげ」と言ったが決して非難しているのではない。いい意味でだ。
舞台劇でありながら、ズームや俯瞰などの映画的手法をうまく取り入れる事で、舞台を映画化する際に陥りがちな臨場感の欠如を見事に補っている。
現代劇としてでも十分に見応えのある今回の演出で、この戯曲を観てしまうと、他の演出の舞台は観られなくなるかもしれない。それくらい楽しめた。
(「大いなる遡行」2005/10/03記事より転載)



