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    2005年08月13日

    1998年10月11日(日) 「アイス・ストーム」

     銀座テアトル西友で「アイス・ストーム」(no.146)を観る。

     「いつか晴れた日に」のアン・リー監督の新作だ。

     彼の作品はいつでも家族が大きなテーマとして扱われる。今回は1970年代のアメリカの家族が描かれる。ちょうどニクソンのウォーターゲート事件が取り沙汰されたりベトナム戦争の撤退が叫ばれたりした時期で、強いアメリカに陰りがみえる。国が病みつつあると同時に、一見幸せそうな家庭も実は崩壊寸前の状況であることがわかってくる。

     父親は隣家の夫人と不倫、母親は無関心を装いストレスから万引きをしてしまう。娘は左翼思想にかぶれ親に反抗して隣家の男の子たちを誘惑する。長男は親元を離れているが、仮面をかぶった家庭を毛嫌いしている。

     どこかで観た風景だと思ったが、アカデミー賞をとったロバート・レッドフォードの「普通の人々」に雰囲気が似ている。ただこちらの方が現代の抱えている問題を具体的に描きだしている。さらに言えばラストで隣家の息子が嵐の晩に事故死するのを期に、心に深い傷を負いながらも夫・妻・娘が、帰ってくる息子を駅に迎えにいくシーンが家族が一つにまとまる予感を感じさせてくれる。

     ただ70年代というのはそれほど象徴的な時代だったのかな。90年代の今の家族を描くことはできなかったのだろうか。ぜひ次回は「推手」のような現代の家族を描いて欲しい。

    カチンコ
     今思い返せば結構渋い配役。父がケヴィン・クラインで、娘がクリスティーナ・リッチ。そして息子が「スパイダーマン」のトビー・マグアイアだ。シガニー・ウィーヴァーやイライジャ・ウッドなども名を連ねている。

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    posted by アスラン at 11:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画評(1998年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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