2005年08月05日

鳥山石燕「画図百鬼夜行全画集」買うべし!

 昨日ようやく入手した「画図百鬼夜行全画集」をパラパラとめくる。

 ウフフフ

思わず笑いが漏れる。

 「狂骨もいる」どころではない。もうなにからなにまでいる。ウヨウヨいるぞ。

 姑獲鳥、魍魎、狂骨、鉄鼠、絡新婦、塗仏、陰摩羅鬼

 長編のタイトルになった妖怪は言うに及ばず、中で使われたり短編に出てくる妖怪も総登場。

 木魅、河童、しょうけら、ひょうすべ、わいら、おとろし、ぬっぺっぽう、けらけら女(漢字がでない)、小袖の手

 まだシリーズぜんぶを読んでないのに思いあたる妖怪の数々。まさにオールスターキャストと言える。

 なにしろ石燕が六十歳以降に書き継いだ、言わば後半生での百鬼シリーズがすべて入っているのだ。

 画図百鬼夜行
 今昔画図続百鬼
 今昔百鬼拾遺
 百器徒然袋


 どこかで聞いたタイトルだと京極ファンならぴんとくるだろう。

 さらに最初の二つは一つのシリーズの前後編で、それぞれ三冊に分かれて出版されたらしい。
陰・陽・風雨・晦・明がその分冊サブタイトルで、これまたどこかで馴染みの符合だ。

 そんなわけで、まさにお買い得という内容なのだが、「買うべし」と言ったのにはもうひとつ理由がある。

 おとといだったか書店で京極作品のこれからの出版予定の広告を見かけた。題して、

 画暦(えごよみ)百鬼刊行

 ほとんどが例の分冊版の予定なのだが、相変わらずご丁寧にも2006年の中盤に至るまでのスケジュールがビッシリ書かれていて、「鉄鼠」「絡新婦」が各4分冊、「塗仏」は「支度」「始末」が上中下で都合6冊という始末だ。締めは四六判「狂骨の夢」という念の入れようだ。

 前にも書いたが箱本が解体されて分冊になっただけで京極本にかけられた「呪」さえもが解体されたようで、分冊版は僕としては気に入らない。

 だからざっと読み飛ばしていると、なかにノベルスの文字が…。

 これだ!新作だ!

 2005年9月とあるが日付は未定。新作ゆえの努力目標ということだろう。

 そして今日だ。画集を手にして最初から順に読むものでもないだろうと、索引をくって「魍魎(もうりょう)」に目をとめて頁を開いてみると確かに見覚えのある不気味なもののけの画がそこにあった。

 不気味なのに嬉しい。あったことが嬉しい。それが冒頭の「ウフフフ」だ。ところがふと見開きの右に目をやると、!!!

 「邪魅」

 買うべし買うべし買うべし、と「呪」がこだました

 9月に出る新作のタイトルが

 「邪魅の雫」

なのだ。これだけ言えばもう十分だろう。読んでるあなたにも「呪」はかかったはずだ。

 買うべし買うべし買うべし!


 邪魅(じゃみ)は魑魅の類なり。妖邪の悪気なるべし。

posted by アスラン at 11:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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