2005年05月20日

「運動靴と赤い金魚」「スカートの翼ひろげて」「スターウォーズエピソード1ファントム・メナス(吹き替え版)」(1999年8月11日(水))

 シネスイッチ銀座で「運動靴と赤い金魚」(no.91)を観る。

 イラン映画というと近頃みた「りんご」やアッバス・キアロスタミ監督の作品などでようやく少しは知るようになってきたが、今回もお国柄がよく出ていて面白い。

 アリ少年はお使いの途中に妹の靴を修繕屋になおしてもらったが、買い物の最中になくしてしまう。妹に泣きつかれても親には言えないので、学校へは自分の靴を二人して交代に履いていく事にした。でもどうしても履き替えに待つ間に遅刻してしまい、アリは毎回先生に怒られてしまう。

 ところがマラソン大会の三等に運動靴があると知り、なんとか出場して妹のために三等になろうとひたすらアリは走る。

 日本やアメリカの映像表現とは全然ちがった、よく言えば素朴、悪く言えばあか抜けない演出ではあるが、でも単純さの中にイランの貧困層の子供たちの現実がうまく描かれている。

 なくした靴を別の少女が履いているが、彼女の家に行くと父親の目が見えない事を知って言い出せなくなるシーンや、父と一緒に金持ちの家が立ち並ぶあたりを庭の手入れのご用聞きに回るシーンなどが本筋を際立たせる情感のある演出となっている。

 銀座テアトル西友で「スカートの翼ひろげて」(no.90)を観る。

 第二次大戦中、イギリスでは農村部で人手不足となり、男性の代わりに女性がボランティアとして派遣された。通称ランドガールズの物語だ。

 三人の女性が田舎町に来た。彼女を受け入れた農家の主人は最初こそ鼻であしらっていたが、彼女たちの勤勉さと熱心さと明るさに打たれていく。深い絆で結ばれた三人だが、次第に彼女たちにも戦争が暗い影を落としていく。

 つらい時代だからこそ互いの深く結ばれた女性たちの友情と恋の物語を、デビッド・リーランド監督が感動的に描いている。「あなたがいたら少女リンダ」はちょっと共感しにくかったが、今回の作品はなかなかいい。三人の女優たちもそれぞれに描き分けられていた。

 友人と落ち合ってシャンテ・シネで「スターウォーズエピソード1ファントム・メナス(吹き替え版)」(no.89)を観る。

 オビ・ワン・ケノービを森川智之が吹き替えていて森川ファンの彼女のたっての希望で吹き替え版を観ることに。

 幸い僕はスターウォーズ・フリークでも何でもないので、どちらでも構わないが、スケジュールが合わず今日までのびのびになっていたのでようやくこの夏一番の話題作にケリがついた。映画の内容が好きかどうかは好みの問題だ。

 ルーカス監督の演出力の限界は、前三作を通して強く感じるが、今回は特撮の部分の違和感が前より減ってきた分、少なくとも過去三作よりも楽しめた。
 
 そうだ、配役が前三作より格段によくなった。リーアム・ニーソンもユアン・マクレガーもナタリー・ポートマンもいい。おまけにサミュエル・ジャクソンまで出ている。
posted by アスラン at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画評(1999年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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