2007年08月15日

「リトルシティ 恋人たちの選択」「コキーユ 貝殻」(1999年3月28日(日))

  シネスイッチ銀座で「リトルシティ 恋人たちの選択」(no.25)を観る。

 ボン・ジョビのボーカル、ジョン・ボン・ジョヴィ主演というのが話題の映画。あまり期待していなかったが割と面白かった。

「頭が良くて野心のある奴はN.Y.へ、
野心だけならL.A.へ。
そして頭がいいだけならリトルシティ=サンフランシスコ」

 というように自由と住み心地を求めた人々がリトルシティに集まって、それぞれの恋愛を繰り広げていく。

 優しい恋人アダムと、恋人の友人でセクシーな浮気相手ケビン(ジョン・ボン・ジョヴィ)との間で揺れ動いて結局はどちらとも別れてしまうニーナ(アナベル・シオラ)。

 アダムは昔の彼女ケイトの事が吹っ切れていないのでケイトが泣き付いてくると優しくしてしまう。でもケイトはレズに目覚めていてアダムを友人としてしか見ていない。

 サンフランシスコに来たばかりのレベッカは男運が悪くてレズ体験をするがうまくいかない。そんなところに失恋中のアダムと出会い意気投合するが、ケイトからの思わせ振りな言葉になびいてアダムはレベッカとの仲をダメにしてしまう。

 一方ケビンは今までのいい加減な恋愛を反省し、本当の恋愛相手としてニーナにプロポーズする。

 あらすじにしてしまうとトレンディドラマと変わらないかのようだが、美男美女のカップルが様々な障害を乗り越えてゴールインするという典型的なラブロマンスではなくて、これからの人生を一緒に生きていくための本当の選択は何かということをさりげなく描いたシチュエーション・ドラマになっている。

 レズについてもストーリにリアリティをもたせるシチュエーションに過ぎないので、特に違和感を感じさせない。

 引き続いてシネスイッチ銀座で「コキーユ 貝殻」(no.24)を観る。

 昼食の暇がないので近くのマクドナルドで買って休憩時間に席で食べた。

 「櫻の園」「12人の優しい日本人」の中原俊監督の作品。

 澤井信一郎が老けこんでしまった今となっては、穏やかで柔らかな視点で情感豊かな作品をとれるのは中原俊しかいないかもしれない。

 三十年振りの中学の同窓会で再会した二人。吹雪ジュンはずっと思い続けていて、小林薫はその事を知らずにいたが、再会した事で三十年の時間を流れを越えて恋に落ちてしまう。もちろん三十年という時間は男に妻・子供を作らせ、女は夫を失い女手一つでスナックを経営させ子供を育てさせた。

 決してあの時のままではいられない二人だが、同窓会でしか会わないと誓い合う事であの頃のように純真な気持ちで愛し合う事ができる。決してきれいごとにならずに、しかし情感を失わずに演出している。

 ただこの監督はどの作品も言えるが、クライマックスで突如情感を無視した演出をしたがる。今回は死んでしまった吹雪ジュンと一時期愛人関係にあった同窓生・増岡徹から彼女の死を伝えられ彼女を蔑む言葉を聞かされて、小林薫が思わず増岡を喫茶店で殴り付けるシーンがそうだ。

 ここで突然ドタバタ劇になってしまうのは残念だ。恐らくは次の墓参りを際だたせるために挿入したシークエンスだろうが余分だろう。墓参りで彼女そっくりの娘が小林薫に声をかけるシーンは、前のシーンがなくても十分感動的だ。

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posted by アスラン at 02:55| Comment(1) | TrackBack(0) | 映画評(1999年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by ブログ王 at 2007年08月15日 11:20
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