ちなみに「プライベートで忙しい」というと「ごちそうさま」と答える会社の同僚がいたので、ああなるほどとは思いつつも誤解を解く気にもならなかったのでそのままにしてしまったが、これは文字通りにとってもらいたい。「身の回りの諸々で忙しい」のだ。この諸々を書きつらねると、とてもじゃないが「カフェ気分」などと悠長な事は言ってられないので端折るが、一言で言えば「こんなにも次から次へと一大事が重ならないでもいいではないか」という事態が続いている。
ならばブログに身を入れるなどは「悠長そのもの」なのではないかと突っ込まれそうだが、確かにそうではある。そうではあるけれど、それをとったら今の自分にはゆっくりと我が身を振り返る暇もないとしたら、ささやかな楽しみをブログに見いだす自分をむげに否定できないのだ。
ところが楽しみであるはずのブログだが、下調べがないと書けない〈夏の文庫フェア〉の比較に今年は特に凝りに凝ってしまったために、睡眠時間を極端に削るはめになり、そのおかげで日々の日記は書けない状態に陥り、そのうちなんだか日々〈燃え尽きて〉しまったという次第だ。
比較シリーズは、まるまるひと月かけて4つの記事をアップして終えた。せっかくだから以下に挙げるので、この夏の読書ネタにしてください。
『発見。夏の100冊 角川文庫(2006年)』VS『発見。夏の百冊 角川文庫(2007年)』
『ナツイチ2006』VS『ナツイチ(2007年)』
『新潮文庫の100冊2006』VS『新潮文庫の100冊2007』
2007年「『新潮文庫の100冊』VS『ナツイチ』VS『発見。夏の百冊 角川文庫』」
そして比較シリーズに引き続いて、やはり1ヶ月前には読み終わっていたエラリー・クイーンの「アメリカ銃の謎」についてもなんとか書評とネタバレ解読を書き上げたところだ。これも実は結構たいへんな作業だった。以前「エラリー・クイーン パーフェクトガイド」を読んだ際に、この本邦初と思われるクイーン全作品についてのまっとうな解説文には未読の人たちへの内容紹介とともに、再読のファンのためにはひと味違った楽しみ方・味わい方を用意してくれているのにいたく感動した。それでぜひこのガイドブックの指摘に沿って再読してみようと決めた。
古本屋で手に入れたのは国名シリーズとドルリー・レーン4部作。これなら書き込みをした上で捨てても惜しくはない。今回の「アメリカ銃」も読んでる最中から伏線と思われる箇所や突っ込みどころに傍線や書き込みをしてバシバシ折り目をつけていた。すぐに書評やネタバレ記事を書くつもりだったからこれでいいと思ってたのだが、その後〈夏の文庫フェア〉がはじまり、そっちの記事の下調べが続いたので「アメリカ銃」の方は寝かせてしまった。ひと月たった頃には頭の中でつながらなくなってしまったので、もう一度書き込みを中心に読み直して改めてノートに書き出していった。それからネタバレを排した書評を書き、ネタバレを中心に解読記事を書き上げた。
ネタバレの方は堂々と最前線の記事に挙げたくないので、アップした途端に日付を過去にして隠してしまった。おかげで気づいてくれる人しか読んでくれていないようだ。書評も大変だったがネタバレの方も同じくらい手間がかかっているので、誰の目にもとまらないではあまりに寂しい。以下に挙げておくので、クイーン好きの方限定で読んでください。
「アメリカ銃の謎」(創元推理文庫)ネタバレ解読
「オランダ靴の秘密」(ハヤカワ・ミステリー文庫)ネタバレ解読
ちなみに次のネタバレ解読は「チャイナ橙の謎」に決めた。理由はというと、「アメリカ銃」の再読のポイントは「推理はトリックを乗り越える」という点だったが、同じく「チャイナ橙」の再読のポイントは「推理はトリックを乗り越えられない」という対照的なポイントだからだ。これはぜひ次に読むべきだろう。
ところで、これで燃え尽きる原因はなくなったかというと、まだ気がかりが控えている。
この夏、観たい映画観たくない映画
銀林みのる「鉄塔武蔵野線」2つの原作と映画の比較
京極堂シリーズの再読分析
をやりたいのだ。特に最初の2つは、この夏の間にやらねば意味がない。またまた燃え尽きないように気をつけながら、でも焦ってやり遂げないと。もう一度燃え尽きてしまうかも…。



