2005年05月15日

「ノッティングヒルの恋人」「金融腐食列島呪縛」(1999年9月26日(日))

 「ノッティングヒルの恋人」(no.104)を観る。

 今年は京野ことみとジュリア・ロバーツを再発見した年になりそうだ。いつも自然体で自分に会わない役などやりそうにないロバーツだが、まさにうってつけの役がこれだろう。

 世界的に有名なハリウッド女優がロンドンの下町の平凡な書店経営者の青年と恋に落ちるという王道中の王道のラブロマンス

 おまけにラストは「ローマの休日」そのままの記者会見のシーンで、それに思いっきり甘い主題歌(エルヴィス・コステロの"She")がかぶさる。

 ところどころ演出上の不満はあるが、ヒュー・グラント演じる青年を取り巻く人間関係の設定にちょっと工夫がみられるし、思いっきりハッピーエンドなのでOKだな。

 「金融腐食列島呪縛」(no.103)を観る。

 監督は原田眞人。前作の「バウンスkoGALS」とはうってかわって大手銀行の経営危機をリアルに描き出した作品になった。

 といっても従来からよくあるパターンの企業内のどろどろした派閥抗争を描く映画でも、松本清張タッチの巨悪を暴く式の社会派ドラマでもない。あくまで金融業界の現実を踏まえた上での人間群像劇であり、人間と人間のぶつかりあいから立ちのぼってくる再生という名のドラマなのである。

 銀行マン、その妻、検察、報道と多角的に人物を配置する事で、一斉にドラマが動き出すダイナミックスを見事に演出した久々の一級エンターテイメント映画だ。
posted by アスラン at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画評(1999年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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