2007年06月12日

「ロリータ」「セントラル・ステーション」(1999年5月3日(月))

 恵比寿ガーデンシネマで今日は一日過ごすつもり。中々来にくいところなので2本とも観てゆきたい。ガーデンプレイスのメイン広場では連休中の催しの大道芸で賑わっている。

 まずは始まったばかりの「ロリータ」(no.41)。

 ロリコンの語源となった小説の映画化。出版当時も今もスキャンダラスでありつづけるテーマを「ナインハーフ」「危険な情事」のエイドリアン・ラインが撮った。

 さぞかし刺激的な演出があるのかと思いきや、かなりオーソドックスな作風で、12歳のロリータに魅了され翻弄されて身を滅ぼしてゆく大学教授の顛末を描き出している。元々は教授の若き日に思い出として封じ込められた今は亡き少女の幻影をロリータに求めるところから悲劇は始まっていて、ジェレミー・アイアンズが恋に身を狂わす教授を見事に演じている。

 ロリータ演じるドミニク・スウェインは、歯に強制具をつけて微笑む演出が小悪魔的な子供らしさを感じさせるが、やはり原作より3歳年上の15歳とあって、二人の関係にあぶないものは感じられない。解説にもあったが原作どおりのイメージを映像化するのは今もって難しいテーマだと思う。

 恵比寿駅に戻って駅ビルで食事。連休中で食堂街も混みあっている。「動く歩道」も同様。なにしろ駅から遠い映画館だ。

 「セントラル・ステーション」(no.40)を観る。

 ブラジル映画。リオ・デ・ジャネイロの中央駅で、代筆業を営む女性ドーラ。彼女の元には様々な人々が思い思いの手紙を代筆してもらいにくる。しかし彼女はお金をもらって代わりに投函するといつわって持ち帰って送らずに棄てたりといいかげんな商売をしている。

 ある日来た母と少年は、出ていった父との復縁をせまる手紙を代筆するよう依頼したが、これもドーラは投函しない。やがて母は交通事故で死に駅には少年一人が取り残される。ドーラは罪の意識から少年の面倒を見て、やがて二人は別れた父を捜す旅に出る事になる。

 辛辣で情け容赦なかったドーラは、旅を続けるうちに少年と心を通わせ、どんどんどんどん少年がかけがえのない存在になってしまうところがせつない。

 少年が父と出会えば終わる旅なのに…

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posted by アスラン at 03:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画評(1999年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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