ハリポタが読みづらかった?まさか!
そんなわけないと思う人はたくさんいるはずだ。何しろ「ダ・ヴィンチ」の年間ランキング1位を獲得してるくらいだから。
でも考えて欲しい。「不死鳥」を読んだあなた。「賢者の石」を読んだ時のワクワク感や先が読みたくて読みたくてたまらなるほどの興奮を味わえましたか?
僕は味わえなかった。特に上巻。ハリーは思春期に入り、他人との違いや呪われた生まれに苦悩する。ハリーの苛立ちは読者である僕の苛立ちでもある。
下巻になってややいつもの調子を取り戻す。先伸ばしされた謎が解決に向けて動きだすからだ。でも最後までハリポタ特有のカタルシスは訪れない。
何故か?難しくなってしまったからだ。
訳者のあとがきにあるように著者は「賢者の石」の4倍もある本作を「壮大な物語」へと仕立てあげるために書いている。つまり残り2作にせまる大団円に向けて大きな謎は先送り。伏線はちらばめたまま。そしてハリーは最後まで苦悩したままだ。
確かにハリポタはゲーム世代の子ども達向けという装いはしているけれど、最初からオーソドックスなファンタジーだと思っていた。だが果たして「指輪物語」のようになる事を「賢者の石」を読んだ時に誰が期待しただろうか。
いまハリポタはスゴく難しい舵取りをしようとしている。
(2004年12月10日読了)




「ハリーの苛立ちは読者である僕の苛立ちでもある」というのはわかるような気がします。
「指輪物語」や「シリマルリオン」なども含めた壮大な世界にまでいくかどうかは別として,今後の展開に期待をしています。
かなり以前の記事になりますが,そこにリンクを貼らせていただきました。
リンク先の記事読みましたが、同感するところが多いですね。特にハリーや周辺の人々が解決に向けて動き出すタイミングがどんどん遅くなってるところとか。これは当然ながらページ数が増えてることに起因してますが、単純な構成(山場は最後の最後にとっておく)によるものだと思います。
donmaboさんも書いてますが、双子の活躍が作品中唯一手放しで楽しめたエピソードでしたね。