2007年05月10日

あわや大惨事!

2007年5月9日(水)

 今日は朝から暑い。

 麻混の綿シャツ一枚で出かけようと思ったが、ただでさえ体温がたかくて暑がりの我が子が「じゃんばあ、じゃんばあ」と言ってウインドブレーカーを要求するので、なんとか保育園に行ってもらいたい一心で仕方なく〈じゃんばあ〉を着せ、こちらも仕方なく薄手のブルゾンを羽織って出かけた。

 さいわい我が子は順調に教室までたどり着き、のせていった自転車で僕は駅まで向かうが「まてよ、この時間だと立川南口の駐輪場は満車だろうな」と思い立った。

 そうなのだ。9時すぎると、モノレールが通る中央通り沿いの更地の駐輪場はいっぱいになる。いや最近は9時前からいっぱいになっている。春先は利用者が増えるから致し方ないにしても、早急に放置自転車を整理してもらわないと死活問題だ。こちらは行きだけでなく帰りも急いでいるんだ。子供の迎えであわただしいのに、日が落ちてもまだ自転車であふれている駐輪場から自転車ごと脱出するのも時に困難を極める。

 自宅に自転車を置き、徒歩で駅に向かう。さて久々に鞄からケータイ附属のヘッドホンを取り出し、ウォークマンにして使う。総称で言ってるのではない。僕のケータイはソニー・エリクソン製で、〈ウォークマン・ケータイ〉なので中々の音質なのだ。

 曲はちょっと古くなったがアンジェラ・アキの「This Love」。伸びやかな彼女の歌声と生きることに誠実な歌詞とが、真夏を予感させる陽射しの中を歩くにはちょうどいい。

 歩きながら今日の読書のお供はホットではないなぁと、カフェ・ベローチェでアイスのメニューを選択しようと考える。だが南武線車内持ち込みを考えると、アイスコーヒーのようにガムシロとミルクをいちいち入れて混ぜる作業はかなり面倒だ。客車端っこのいつもの席に座ればコーヒーを置いて作業できるのだが、そこに座れなかったら本当に厳しい。何より両隣に座った人からの視線も気になる。そこでアイス・カフェラテを選択。これなら何も混ぜなくても飲める。

 電車に乗る前にグランデュオの下にあるオリオン書房に立ち寄って新刊平積みをささっと物色。ここで毎度おなじみの「心の積ん読本」を探すことが多い。文芸誌・文庫・単行本のコーナーを手早く漁るも面白そうな本はない。立ち去ろうと新書コーナーをちらっと流し目したところに、

 斎藤 慎爾編「吉本隆明に関する12章 」(洋泉社)

のタイトルが目に入る。

 〈大文字の思想〉〈小文字の思想〉とは、政治や哲学などの本質的なものを扱うか否かで思想を振り分ける、批評の世界独特の用語だが、この本は吉本隆明の広範囲にわたる思索活動の中でも〈小文字〉と見なされて、多くは軽んじられてきた部分を特に取り上げている。非常に興味深いし、こういう本がいつか出ないかと僕も待っていた気がする。さっそく購入。

 いつもの席に座れたのでテーブルにカフェラテを置きながら読書。

 最相葉月「星新一 一〇〇一話をつくった人」(新潮社)

の続き。

 学生の時に終戦を迎えた星新一が、「何かが起こるのでは」と宮城前(皇居前)を眺めてきたが何も起こらなかったと書き残している。宮城前で号泣する人が見られたとする翌日の新聞記事は後年捏造だったことが判明する。これは初耳だった。

 分厚い本なのでなかなかはかどらず、つい読書に熱中したら今度はアイス・カフェラテの方がはかどらない。次第に車内も混雑してきた。前に人が立つ。本を読みながら無意識にカップに手を出した途端につかみ損ねて向こう側に押し出してしまった。次の瞬間、うまい具合につかみ直したが、思わず「アッ!」と大声を出してしまった。

 すかさず前の人が「びっくりしたっ!」と声を出す。女性だったか。しまった。固い表情でにらまれた。隣のおばさんが「フフフ」と笑うので余計に恥ずかしかった。謝ったものの、いたたまれずに残りのカフェラテに手が付けられない。武蔵溝ノ口で二人とも降りてから、ようやく残りのカフェラテを飲みほした。

 大惨事にならずによかった。それにしても小心者のくせに、うかつな奴だな、俺って…。

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posted by アスラン at 03:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記(電車でカフェ気分) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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