2013年12月19日

なぜ予約すると蔵書情報が見えなくなるのか?

 これまでに「図書館のすべて」カテゴリの記事で、会社最寄りの川崎市立図書館と地元の立川市立図書館とのシステム変更比較をなんども行ってきた。今やどちらがいいという一方的な差がついているわけではなく、どちらもシステムをアップデートして、サービス改善には積極的に対応している方だなとは思っている。その点は行政の余力があるという事の証しでもあるので、ありがたいなぁとは思っている。思ってはいるのだけれど、やはり気になる事はあるし、改良してくれたらいいのになぁと思うことはなかなか無くならない。

 最近まで自分の利用手順の中に組み込まれてしまっていて不便だと声をあげることを怠っていた事に、つい先日ようやく気づいた。これってかなり不便なんですけど。川崎市立図書館の蔵書検索・予約システムを利用している人たちは僕と同様の不便さを感じていないのだろうか。いや、きっとそこまでシステムを使い込んでいない人が多いに違いない。あるいは、僕が最近まで気づかなかったように、不便さを自らの手順でなんとかやりくりしてしまったので、元々の不便さを意識下に押し込んでしまったのだろう。とにかく説明してみよう。

 蔵書検索をする。なんでもいいが例えばダン・ブラウンの最新作「インフェルノ」を検索してみる。【書誌情報】に続いて【蔵書情報】が表示される。今現在(2013/12/18)だと

 所蔵数:5冊 貸出数:5冊 予約数:398件

だそうだ。今から予約しても400人規模の行列の最後尾に並ぶ事になる。もう、とりあえずは記憶の彼方に押し込んでひたすら待つか、あるいは古本屋で安く手に入れる事を考えるか、悩むところではある。でも、いや待てよ。所蔵数5冊なのだから、1冊あたりの行列待ちは100人という事になる。先が長いには違いないが、一人2週間で、引き取る間隔が平均で5,6日とみて一人あたり20日と換算して、100人で2000日。いやはや5年半かかるのか。いや、もう予約しても無駄だ。さっさと購入してしまおう。

 ではなかった。希望を捨てるのはまだ早い。こんな状況だからこそ、所蔵数を増やすべく図書館側が気を利かせて買い増しするかもしれないのだ。現に、ハリー・ポッターシリーズで愛読者が狂乱していた当時、図書館もポッターバブルに踊らされて、あの大きさも重量も破格の本を大量に購入し、さらに買い足していた。今後の予約数の伸びを憂いて所蔵数を増やさないとも限らない。だから定期的に予約状況を観察する必要があるわけだ。

 定期的などと言うが、僕などはやはり少しでも予約待ち数が減っていくのをみるのは楽しいものだから、毎日のように「貸出状況確認/予約状況確認」の画面にアクセスしにいく。すると、僕の予約状況照会画面では「インフェルノ」の順位が62人と表示されている。幸いな事に「インフェルノ」が貸出可能となるのを今か今かと待ち受けていたので、多少の遅れはとったものの古本の購入を検討する必要がない好位置につける事ができた。ただし、それでもいつぐらいに読めるのだろうかという事にはどんな順位であれ関心がある。確か、予約した時には蔵書数は1〜2冊だったような気がするのだ。今は何冊になっているだろうか、などと思って見渡しても、予約状況照会画面には順位や予約日などは表示されているが蔵書数は見当たらない。では「インフェルノ(上)」のURLをたどればいいのかと本のタイトルをクリックすると【書誌情報】が表示されるが、予約前にはあったはずの【蔵書情報】が無くなっている。その代わりに【予約情報】という、さきほどの予約状況照会画面で見せられて情報が再度表示されて、その後に【予約変更】という項目が待ち受けている。これでは、まるであきらめて「予約を取り消す」を選択しろと言わんばかりではないか。

 なぜ、ここに蔵書数が表示されないのだろう。予約した人にとって蔵書数の情報は必要ないと判断したのはどなたですか?僕は切実に「蔵書数」の現状を予約状況照会画面で知りたいのです。仕方が無いので、予約本のタイトルを蔵書検索し直して、そこで改めて蔵書数の現状を確認するのが習慣となっている。習慣とは恐ろしいもので、どんなに面倒だなと思っていても「そうするのが当たり前」になってしまったら、何故こんな面倒な事をしてるんだろうという気にもならなくなってくる。ただ毎回毎回プチストレスだけは確実にたまっていく。

 習慣化と言えば、ここでは川崎市立図書館をとりあえずやり玉に挙げたけれど、わが地元・立川市の図書館でも同様で、いったん予約した本のURLを追っていくと、やはり蔵書検索の時には見られた蔵書数と所蔵館一覧が出てこなくなる。川崎市のそれとまったく状況が変わらないので、図書館システムとしてのソフトウェアがまったく同じか(でも画面のレイアウトが違うし、細かい点も違う)、あるいはだいたいどの会社のソフトウェアも似たり寄ったりなのか、いずれにしても習慣にしてしまうに越したことはないと決め込んでしまった。

 という話を川崎市を地元とする同僚に話したら賛同してくれたので、こうして記事にしようと思い立ったわけで、それならばもう一度川崎市と立川市の蔵書検索・予約システムの手順を確認しておこうと調べたら、なんと立川市立図書館の利用者メニューでは、予約状況照会画面で、予約本1冊ごとに「順位」と「所蔵数」の2つの数字が表示されている。あれれ?前からこうだったか。そんなわけはない。以前は絶対に所蔵数は出てなかったはずだ。この「以前」というのは、今年の7月にICタグを利用した図書館システムにリニューアルする以前をさす。前のシステムの予約状況照会画面では絶対に所蔵数は確認できなかったはずだ。それと、7月に図書館システムが切り替わってから、蔵書検索・予約システムも同時にリニューアルされたけれど、そのときにも、予約状況照会画面に所蔵数が表示されていることに気づかなかった。僕が底抜けにうかつだったのか、それとも極最近になって「そぉっと」誰かが所蔵数を表示する事を思いついて付け足してくれたのだろうか。

 とにかく前回、立川市立図書館の予約システムの「お気に入り登録」がすごいと報告したけれど、それとは違う意味で、この「蔵書数」を照会画面に載せてくれた事には感謝したい。
posted by アスラン at 12:52| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書館のすべて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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