2013年11月02日

立川市立図書館の「お気に入り登録」にいまさらながら二重丸!

 川崎市立図書館の新システムばかりに注目していて、肝心の地元・立川市の図書館の進化にまったく気づいていなかった。いや、気づいていながら全く関心を示していなかったというのが正しい。どうして関心を示さなかったかというのには、多少なりとも理由がある。

 立川市の図書館は、今年の7月4日付けで「新しいサービス」を導入した。それは何かと言えば、要するにICタグを活用した新図書館システムの稼働だ。つまり、当時すでに川崎市の中原図書館が行っていた「貸出や予約棚の受取手続きのセルフ化」が、ようやく立川市にも導入されたというアナウンスだ。これについては、すでに3月30日の中原図書館リニューアルオープン直後に同図書館を訪れて実体験済みだったので、「後追い」だなぐらいにしか思わなかった。それにとりあえずセルフ化は立川市の方は中央図書館のみで、僕が主に使っている最寄りの図書館では規模が小さいので置いても利用頻度が少ないとみたのか、セルフ端末は置かれていなかった。なので、要するにICタグによる恩恵は最寄り図書館では特にない。と思っていた。

 ただし、同時期におそらくシステム自体をリニューアルしたせいもあるだろう。インターネットの図書館検索システムのレイアウトがかなり変わった。かなり変わった中で特によくなったと感じたのは、

受取館の書棚にある資料の予約ができます

という点だ。従来から「受取に指定した図書館」の書棚にある図書は、何故か予約ができないという制約があった。これは作業手続き的なものなのか、単にシステム的なものなのか、よく分からない。よく分からないから理不尽だとは思いつつも、我慢してきたのだ。それが遅ればせながらようやく解消。いいことではないか。

 ところが、それ以外には取り立てていいことはなく、どちらかと言えば不満が出てきた。以前の画面では、「貸出状況照会」や「予約状況照会」などの画面で1冊ごとの情報は1,2行で収まっていた。それを同じ画面にリスト形式で納めていたので、例えば10冊ぐらい借りていたにしても、1ページ内で表示されていた。

 一方、新システムの画面では、1冊ごとに見やすいようにという配慮からか、シートをイメージした枠が付き、色づけされた。その中に「タイトル」と「受取場所」「予約日」「予約状況」「順位」がそれぞれに改行されて表示される。結果として1ページに5冊しか表示されない。残りは次ページをたどる。これが、意外に面倒くさい。予約状況や順位は即座に知りたい情報だが、それ以外は特にいらない。あえて調べたい場合のみ、1冊ごとの詳細情報としてアクセスすればいいだけだ。見やすさ、デザインは確かに重要な要素だろうが、どちらかといえば合理性優先の僕のようなユーザーからすると改悪に見えた。

 その後、何事もなかったかのように7月4日の立川図書館のお知らせはスルーしてしまって、10月1日の川崎市立図書館のリニューアルについてだけ注目してしまった事にようやく気づいた。それはあまりに不公平なだけでなく、実は最近になって7月4日の変更で結構すごい機能が導入されていたのを見過ごしていたのだ。その機能は「お気に入り登録」だ。

 これが長らく何のためにあるのか、まったく理解していなかったのだ。もうすでに利用している人たちからは「ばかじゃね?」と言われてしまいそうだ。まことに面目ない。しかし、上に書いたように表示の改悪感に気をとられてしまった上に、検索を掛けてつかまえた蔵書を「さてどうするか」とボタンを探すと、

「予約かごに追加する」「お気に入り登録に追加する」


のように並んでるのを見れば、「なんだ、どういうことだ。何故2つも新設のボタンがあるんだ?」と頭を悩ますのは必然(少なくとも僕のボケた頭では、ね)。ここに従来通り「予約する」というボタンがあれば安心したんだろうが、「予約かごに追加」というアクションが一つ付け加わった事が僕の中で「なんとも面倒くさくなっちゃったな」という感想が浮かんで、いざ使ってみると、やはり「予約かご」って必要ですか?という感想しか浮かんでこない。

今も「お知らせ」の文言にある予約かごの説明には納得がいかない。

3.本を予約するときに新しく「予約かご」画面が追加されます。
  今までは検索した際に一冊ずつ予約を確定させていましたが、これからは
  予約した本を一度予約かごに追加し、予約したい本をすべて選び終わった後で
  予約かご画面から一括して予約を確定させるようになります。


これって、どうして一冊ずつの確定では駄目なんだろう。片っ端から予約かごに入れて、一括予約の段階で「やっぱり多すぎるからやめとこう」と言って、一々チェックボックスをはずすなんて行為をしたがる人なんているんだろうか?これって、とりあえずいっぱい予約しておいて、あとで予約待ちのリストから取り消しする場合のシステムに掛かる負荷、あるいは図書館スタッフにかかる人的負荷を少しでも軽減するという意味合いでもあるのだろうか。少なくとも僕にとっては、かごにとりあえず入れるという操作は余分に思えた。

 なので、同様に隣にあった「お気に入り登録に追加」という操作も、余分な機能の余分な操作という二重の不手際のように思えた。ところが…。あぁ、そういう意味だったのかぁと、何故か突然気づいてしまった。

5.お気に入り機能
  検索した資料を「お気に入り」に登録することができます。
  繰り返し読みたい本、今度予約したい本、調べものに使っている本のメモなどに自由にご利用いただけます。 


 なんとも素っ気ない記述だが、これって今だから言えるけれど「どえらい機能じゃないですか!」
公共のシステムサーバーでありながら、個人のデータを思う存分持てるんですよ。「繰り返し読みたい本」とか書いているけれど、そういう事じゃないんです。「今度予約したい本」とか書いてるけれど、そんななまやさしい状況じゃないんですよ。例えば2006年から2011年までに書店で巡り会った新刊や、書評やテレビや雑誌の紹介などで好奇心をかき立てられた新刊・旧刊を問わず、370冊にも及んでいる。それを一度はエクセルシートにまとめたりもしたんだけれど、当然ながら以後も少しずつ増殖していき、今は何冊に増えているのか分からない。

 そういった「読みたい本」の中で読み終えたのは、おそらく一割、いや5%を満たないんじゃないかな。一度は図書館で借りてはみたものの、読み切らず、あるいは手つかずで返却という事もよくある。その場合、借りたという事にとりあえず満足してしまい、「読みたい」というモチベーションが下がってそのまま記憶から消え去ってしまう。だが、携帯やPCなどに保存されたテキストファイルには、ちゃんとその本のタイトルが残っている。いったい、どうしたらこういった「一度は書店の平積みなどで僕の気を引いた本」をきちんとチョイスして引き出しから取り出す事ができるのか、大きな悩みだった。

 借りた本は返却すると図書館の個人情報から消えてしまう。だから、借りた本のリストをエクセルで作った事もあった。その際に、「読み切った、途中まで、未読」に分けて、たえずソートしては「読み切っていない本」を忘れないように努めてきたのだが、それもかなりの手間をかけての努力だから、なかなか続かない。

 ところが、いきなりそれが地元・立川市の図書館システムで実現されていた事の喜び。決して小さくはない!!これって、どれだけの人が喜びの声をあげているんだろうか。もっと、もっと知って欲しいし、ありがたみを感じるユーザー同士、喜びをもっと共有したいところだ。

 で、現在ぼくの「お気に入り登録」には19冊の本が登録されている。照会画面を見ると、「登録日の新しい順・古い順・タイトル」で並べ替えができるし、一冊一冊の書誌情報もすぐに見られる。読了して不要になった本は削除すればいいし、なによりも「ようやく読む気力と暇が整った」ならば「予約かごに入れる」ボタンを即座に押せばいいだけだ。つまり、僕の「一度は読みたいと思った本」は、お気に入り登録の中に半永久的に閉じ込められていく。まだたった19冊なのは、これから着々とエクセルシートからお気に入りへと登録をする楽しみが待ち構えているという事なのだ。いやはや、なんたる至福。

 ただし、唯一の不満と言えば、立川市立図書館の蔵書でなかった場合には、お気に入り登録できないという点だ。あたりまえじゃないかと言うだろうけれど、やはり欲を言えばISBNで管理されている本として、蔵書・非蔵書に関わらずお気に入り登録させてもらいたいなぁ。いや、もちろん「欲を言えば」ですが。 
posted by アスラン at 08:10| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書館のすべて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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