2013年10月24日

川崎市立図書館の何が変わったか?

 川崎市立図書館全館が2013年9月の後半に休館となった。こういうときは、図書館マニアの僕らは(と、さも自分一人ではないはずと言ってしまいたいので「僕ら」とあえて強調するが)直前に借りまくって、返却日に煩わされる事なく、日頃よりもじっくりと読書にひたろうとする。だが、「借りまくって」しまうことが災いして、あるいは「日頃より」余裕があることに安住して、結局は読書が進まなかったりすることも、また確かだ。

 今回もそんな感じだったが、一番困ったのは、ほぼ三週間近く休館になって、その間に図書館システムにアクセスする事ができなくなったため、自分がどんな本を何冊借りたかが把握できなくなってしまった点だ。まあ、きちんと部屋を整理しておけば問題ないだろうと言われればそれまでだが、借りた本以外に蔵書は山とあって、ついつい本の山に埋もれたり、電話代の横、ダイニングテーブル、ちゃぶ台の周辺、鞄、手提げなどなどに隠れて見失う。二週間目からは、もう完全にわけがわからなくなった。

 そうこうするうちに、ようやく10月1日がやってきた、その朝。自分の貸出リストを見て安心するとともに、まだ完全に未読の本をどうしたら残り一週間で読み切れるかにあたふたさせられた。もう一つ面白い事があった。その日の夜に、このブログのアクセス解析を見ると、何故かいつもよりアクセス数が多い。どうやら、今年の春先に書いた「中原図書館リニューアルオープン」に関する記事にアクセスが集中しているようだ。つまり、今回の三週間の休館にじりじりさせられ、この日の開館を心待ちにしていた人は、僕だけではなかったということだ。

 さらには、何がこの三週間で変わったのか、みんな興味津々でアクセスしてみるのだが、蔵書検索システムの体裁にはなんら変わったところが見られない。では、一体なんで三週間も休んだのだろう?こういった利用者の「はてな」に、公共機関というところは全く応えてくれない。それは何も川崎市だけでなく、僕の地元・立川市でも変わるところではない。ホームページでも、遅ればせながら10月1日の遅くになって、お知らせが2件でたが、それまでは情報開示が一切なかった。

 このお知らせは今でも見られるので順を追って見ていこう。

ホームページからの巻数順予約に待ち時間が必要なくなりました/10月1日(火)

というタイトル。巻数順予約というのは説明するまでもないが、とりあえず言っておくと、これまでは上下巻などに分かれている本を順に予約すると、待ち行列がそれぞれにあって、下巻の方が先に来てしまうことがあって、利用者は予約をかけるタイミングに苦労した。それが巻数順を指定できる機能がかなり前にできて、上巻・下巻の順に届くまでは下巻の順番を後ろの人に渡すという、ありがたい仕組みだ。

 ところが、この順番指定が、これまでは本の予約終了後に10分程度待たなくては指定ができなかった。それが「直後に指定できるようになりました」というお知らせなのだ。それを見た僕の感想。えっ!たったそれだけ?それができるようになるために3週間もかけたって聞こえるけど。

 で、追って2件目のお知らせが入る。でも夕刻になってだけど。

新しい機器を設置しました 〜貸出手続きが自分で簡単に〜/10月1日(火)〜

当然だけど、こちらが3週間をかけてやった変更作業の第一セールスポイント。
こういう事ってまっさきに言いたくならないのかぁ、税金かけて市民を待たせた上に「こんなに良くなりましたよ」ってアピールする気にはならないんだよね。
 要するに、僕が中原図書館のリニューアル記事で書いた事の後追いになるけれど、自分で貸出し手続きができる自動端末機が川崎市の全図書館に設置されたということだ。これによって全蔵書に貼り付けられたICタグによる蔵書管理が可能になった。どうやら僕自身が中原図書館しか利用していないので、まっさきに新しいシステムの恩恵を受けすぎていて、他の図書館の状況をまったく把握してなかった。

だが、変な話だが、「自動貸出機による貸出しができるようになった」とか「巻数順予約が待たなくなった」という改善だけが今回の3週間の内訳であるわけがない。一体どういう事だろうと思ったら、会社の同僚が鋭い突っ込みをしてくれた。「巻数順予約が待たなくなったのは、図書館のサーバー自体を増強して、新しい祖ストウェアに置き換えるなどの更新作業があったに違いない。」

 そういうことか。確かに10月一日の再開直後に感じたのは、なにをやるにしても応答が速いという印象だった。その一端が「巻数順予約の待ち時間短縮」なのだが、それよりもあらゆる事が遅滞なく瞬時に処理できるようになった。それくらいシステムをよくしたんですよ、みたいな晴れがましいメッセージをしなくていいんですか?

 実は最初の「巻数順」に関するお知らせが、あまりにも3週間後の再開の通知にしては素っ気ないものだったので、なめるように読んでいくと「お問い合わせは中原図書館」という文言が目に入って、「へー」と思ったのだ。なんで川崎駅近くの中央図書館ではないんだろう。そこから逆算して考えたのは、いつの間にか中央図書館から中原図書館がシステムセンターの役目を担うようになったという事だ。ということは、あの武蔵小杉の最新ビルの中に図書館の新しいシステムもそっくり収まっているに違いない。

 とにかく「何かが変わった」事は確かで、それが「巻数順予約」というユーザへの恩恵としてわかりやすい部分に一部あらわれているという事でしょう。なんか非常に歯切れ悪いんですが、ちゃんとフォローしてくれませんか、関係者の皆様。
posted by アスラン at 19:28| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書館のすべて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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