2007年02月04日

「エアフォース・ワン」「ラブ&ポップ」「CURE/キュア」(1998年1月10日(土))

  スカラ座で「エアフォース・ワン」(no.8)を観る。

 アメリカ合衆国大統領をこれ以上の適役はないと言えるハリソン・フォードが演じている。

 テロリストにハイジャックされた大統領機エアフォース・ワンから大統領をいかに救い出すかという難題を大統領自身が立ち回って解決するという非常に明快なストーリにしているところがミソ。一見ストーリは単純だが、機内という限られた空間を観客にいかに観せていくかとか、大統領がいかに機転を効かせて事態を収拾していくか等、見どころは一杯ある。

 「レオン」のゲイリー・オールドマンの信念を貫くテロリスト役も、ハリソン・フォードに負けず劣らずの適役だ。



 銀座シャンゼリゼで「ラブ&ポップ」(no.7)を観る。

 今日が初日。庵野秀明監督作品。やはり学生らしい男が多い。

 上映を待つ間に場内はアニメおたくっぽい会話が飛び交う。映画が始まっても時折失笑が起こる。どういう時かというと例えばヒロインの女の子が心の中のもうひとりの自分と対話するシークエンスで、映像はなく字幕が出てそれに音声がかぶる。言うまでもなくエヴァンゲリオンで使われた手法だ。

 彼等は映画を期待して見に来てはいないようだ。私はと言えば、ラストを除いてほぼ全編ビデオ撮りしてからフィルムにおこすやり方をとっているのが納得がいかなかった。リアルさを出したり無気質な映像を作ったりするのに一部ビデオで撮るというのはいいと思うけど。

 それと村上龍の原作そのままのセリフと思えるところと、エヴァそのもののような庵野オリジナルのセリフとがはっきり区別できるようなアンバランスが感じられた。

 東劇で「CURE/キュア」(no.6)を観る。

 頚動脈を左右X型に切るという殺人が連続で起きる。いずれも身近の普通の人が動機もなく殺している。犯人どうしに何の関連もない。

 実は萩原聖人扮する心理学専攻の元大学生が暗示をかけていた。役所広司扮する本庁の刑事が追い詰めていくが、やがて自らも犯人に魅入られていく。

 暗示をかけられた人々がいつもと何も変らない日常生活の中で突然何の前触れもなく人を殺すシーンがなかなか怖い。ただ犯人について何も明かにされず、ほとんどの謎が解決されずに終るのは観る者にかなり不満を残すところだろう。

 唯一、刑事の友人の精神科医が「彼(犯人)は伝道師なのかも知れない」という謎はラストのワン・ショットで明かされる。このラストの怖さもじわーっとくる。

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posted by アスラン at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画評(1998年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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