2006年11月16日

だぶるちーずべーこんえっぐばーがー(ダブルチーズベーコンエッグバーガー)(あ!クマの辞典)

[だぶるちーずべーこんえっぐばーがー(ダブルチーズベーコンエッグバーガー)]

1.ファーストキッチンの最新メニュー。創立以来の主力人気商品ベーコンエッグバーガーをゴージャスにボリュームアップしたバーガー。

(関連語)
→ダブルベーコンエッグバーガー
→チーズベーコンエッグバーガー
→ベーコンエッグバーガー
→バーガー
→ハンバーガー

[解説]
 最近ファーストキッチンで見かけたノボリにこのメニューが書かれていた。何気なく通りすぎて、はてダブルベーコンエッグバーガーかな?随分前に売り出されていたはずだが、改めてキャンペーンしてるのかな?それとも何か違ってたかなと気になってしかたない。翌日前を通ってしっかり確認した。チーズだ!チーズがついて新商品になったのだ。

 それにしても長い!たかがバーガーの名前としては17文字は長すぎる。ナカテン(・)なし、分かち書きなしで17文字もあるのだ。ポーカーの一番長い手のロイヤルストレートフラッシュだって14文字なのに…。しかもセットメニューは「ダブルチーズベーコンエッグバーガーセット」だそうだ。締めて20文字。ついに大台突入だ。

 そんなこと言っている場合じゃない。これを二つ頼むとカウンターの女の子は、奥のキッチンに「ダブルチーズベーコンエッグバーガーセット、ダブルです」などと言うのかもしれない。ほとんど「寿限無」の世界だ。

 これだけ長いと初めて注文する人は戸惑うかもしれない。だからここはヤボを知りつつ、寿限無ばりの商品名の解釈をやってみる。

 まずは「ベーコンエッグバーガー」から始めねばならない。ベーコンエッグバーガーは、ファーストキッチン創立以来の主力人気商品だ。従来のファストフードのハンバーガーと言えば、マクドナルドを代表として基本はバンズと呼ばれるパンにハンバーグパテをはさんだものを指し、トッピングの定番はレタス、トマト、オニオン、そしてチーズだった。

 この常識に革命を起こしたのはモスバーガーの照り焼きバーガーで、照り焼きダレに浸したパテに、私が主役よと言わんばかりにレタスを積み上げ、たっぷりとマヨネーズを盛ってバンズで挟み込む。ハンバーガーに定番や常識がいらなくなった瞬間である。

 余談が長くなった。ベーコンエッグバーガーだ。ファーストキッチンはモスよりさらに後発のハンバーガーチェーン店ゆえに、マックともモスとも違う戦略を取らざるをえなかった(はずだ)。「お手軽なスナック」でもなければ「ボリュームたっぷり」でもなく「グルメっぽい」でもない。一言でいえば「オシャレ」だ。

 洋式の朝食では定番のベーコンエッグをパテにのせる事で、ハンバーガーの本来もつ野趣溢れるアウトドアっぽいイメージを払拭して、都会風の爽やかな朝のイメージに置き換えた。明らかに女子高生・女子大生・OLをターゲットに絞って開発された(感じがする)。もちろんボリューム感もあるし、なにより肝心のお味も絶妙なので、結局は女性だけでなく世のファストフード好きの男性からも支持を得て今日に至るのは言うまでもない。

 商品分析はどうでもいい。要するにここで分かることは、

 ベーコンエッグバーガー = 「ベーコンエッグ」をのせた「ハンバーガー」

という事だ。決して「ベーコン」と「エッグ」をのせた「ハンバーガー」ではない。修飾・被修飾の関係は
  
 ベーコンエッグ-->バーガー

となる。ちなみにバーガーとはハンバーガーの略称であることは言うまでもない。ただし修飾語が付けずに単独で使うことはまれで、「バーガー類」などのように総称として使われる事がおおい。

 次は「チーズベーコンエッグバーカー」だ。問題はもちろんチーズが何を修飾しているかだ。想像してみよう。チーズがベーコンエッグの上にのっているなら「チーズベーコンエッグ」という食べ物が想定できる。すると「チーズベーコンエッグバーガー」とは、

「チーズベーコンエッグ」をのせた「バーガー」

ということになる。

 そうではなくハンバーガー(バーガー)パテに直接チーズがのっている場合も考えられる。その場合、チーズはベーコンエッグとはなんの関係もなく、「チーズバーガー」の状態が存在することになる。つまり

 「ベーコンエッグ」をのせた「チーズバーガー」

ということになる。ならば正確には「ベーコンエッグチーズバーガー」という商品名になるのではないか。残念ながらどちらのイメージが正しいのか、食べた事がないので判断がつかない。

 しかしここに第3の解釈があり、チーズはオプションにすぎず単なるトッピングだという解釈だ。要するにあくまで商品イメージは「ベーコンエッグバーガー」で、それにチーズがトッピングとして追加されている。この場合、上記で考えたようにチーズがなんの上にのっかっているかどうかは問題にならない。すなわち、

 「チーズ」がトッピングされた「ベーコンエッグバーガー」

というのがもっとも妥当な解釈だろう。

 さらに「ダブルベーコンエッグバーガー」の解釈に移ろう。「ダブル」はもちろんトッピングではない。何かが二重になっている、何かが二倍になっている事を示す「ダブル」だ。では果たして何が「ダブル」になっているのか。「ダブル」を専売特許としてきたマクドナルドでは「ダブルチーズバーガー」を定番メニューにしている。これはチーズをのせたハンバーグパテが二重に積み重ねられているバーガーだ。ファーストキッチンもマックに対抗するもしくは見習う形で「ダブル」という言葉を用いている。

 だからこの「ダブル」は本来「バーガー」の中に隠されている「ハンバーグパテ」を修飾していると見なせる。であれば正しくは「ベーコンエッグダブルバーガー」になりそうなものだ。なぜなら「ベーコンエッグ」は二重になっていないからだ。そして別の解釈としては、「ダブル」の中身は問わないがとにかく何かが「ダブル」になった「ベーコンエッグバーガー」なんだよと考え方だ。「ダブル」の意味が曖昧ではあるが、マックの例を引くまでもなく「ダブル」と言えばパテが二重になるのが当たり前だという社会的通念がすでに形成されているのかもしれない。よって、

 何かが「ダブル」の「ベーコンエッグバーガー」

というのが穏当な解釈である。

 そして…。そしてようやく「ダブルチーズベーコンエッグバーガー」にたどり着いた。ここでは当然ながら「ダブル」の意味をもう一度問わなければならない。「ダブルベーコンエッグバーガー」の時のようにハンバーグパテが二重になっているのなら、「チーズベーコンエッグダブルバーガー」が正確だと言えるが、ここで少々問題が複雑な様相を呈してきた。

 ファーストキッチンのHPで商品を確認したところ、「ダブル」なのは「チーズをのせたハンバーグパテ」のようなのだ。すると「ダブルチーズベーコンエッグダブルバーガー」が正しいのではないかと考える向きもあるかもしれないが、こう書くと最初の「ダブル」は「チーズベーコンエッグ」の二重化と誤解される可能性がある。そこで語順を変えて「ベーコンエッグダブルチーズバーガー」とすれば、商品の構成をもっとも正確に伝えることができる。

 しかし現実に優先すべき事項は、ここでもまた「ベーコンエッグバーガー」というブランドである。語順を変えてしまったらブランドの力が半減してしまう。そこで結局は、

 何かが「ダブル」の「チーズベーコンエッグバーガー」

という、曖昧だが穏当な解釈に落ち着く。

 ではこれまでの分析を総合してもう一度「ダブルチーズベーコンエッグバーガー」とは何かを解釈すると、

 何かがダブルの、チーズがトッピングされた、ベーコンエッグをのせたハンバーガー

の事である。

2.「チーズをのせたハンバーグパテ」がダブル(二重)になった「ベーコンエッグバーガー」の事。

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posted by アスラン at 04:20| Comment(0) | TrackBack(0) | あ!クマの辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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