2006年10月08日

亀がハリーに追いついた日(図書館のすべて)

 ハリー・ポッター最新刊「ハリー・ポッターと謎のプリンス(上・下)」を二つの図書館で借りるまでの狂想曲を以前このブログで書いた。発売日当日(5/17)に川崎市の図書館で貸し出し体勢になるから、朝一番にウェブから予約するつもりが発売日を失念していたという話だ。会社近くの書店の張り紙をみて気づいてあわてて予約したが、結局350人待ちだった。

 一方、新刊への反応がそれほど速くない立川市の図書館では、さすがにハリー・ポッターに関しては無関心ではいられず、発売日前の5/13から先行予約を開始していた。ただしウェブ予約は認めず窓口予約のみという共稼ぎ夫婦にはまことに冷たい仕打ちのせいで、予約は発売日を一週間ほどすぎた5/21になってやっとできた。その時点で232人待ち。

 正直半年待ちを覚悟したのだが、その後6/17の時点で予約待ち状況を確認したところ、意外とハリーの逃げ足が速くないと気づく。いかな我が鈍亀でも半年待たずに「謎のプリンス」に対面できると分かった。そして川崎より立川の方が早く借りられる事も予想できた。そのXデーも当時の貸し出し件数(蔵書点数)から割り出して、9月1日と予測した。

 そしてその日はやってきた。9/14に立川図書館からまず上巻の受取待ちのメールが届いた。やはり立川の方が早く借りられた。予想より2週間ほど遅くなったのは返却日に返さない人による誤差だが、それにしてはずれが少ない。夏休みがまるまる挟まったので小学生から高校生まで読む暇が十分にあったということか。それともいつもの事だがあっという間に読める本だから、返却日を待たずに返却する人も結構多いのかもしれない。

 そして川崎の方は、同じくXデーを計算したところ10/6だと予測できたのだが、実際には9/29だった。あれ?川崎は前倒しになっている。何故?そうか、貸し出す本の冊数を増やしたんだ、きっと。で、調べてみると10/7現在の「謎のプリンス(上巻)」の貸し出し点数は、

    6/1  10/7
----------------------
 川崎 35   39
 立川 37   39

となり、川崎が4冊増、立川は2冊増で同じ冊数になっている。要するにどちらも微増。強いて言えば川崎の方が増加率が高いので、これがXデーが早まった結果と言えなくもない。

 でも元々の予想では41日の大差で立川の圧勝だったはずが、21日まで川崎が追い込んだ。この原因は冊数の増加だけではないだろう。ここからは推測だ。(というより最初から最後まで推測なんだけどね。)

 川崎と立川では借りる人の構成が違う。川崎ではきっと本の達人が多い。いや速読の達人が多いと言うべきか。速読の達人というと嘘くさいからこう言い直そう。忙しいサラリーマンが多い。サラリーマンは時間に追われているので、読むペースが速い。ビジネス本や日経新聞や会社の資料を読む合間に、どんぶり書き込みながら斜め読みしている。その結果が追い込みにつながった。いやあ、惜しいところでした。って、本当か?

 立川は川崎と比較してものんびりしている。住まいもこせこせしてないところが結構ある。東京だなんて言ったって、所詮23区内とは話が違う。一言で言えば田舎だ。地方都市だ。江戸もご府内でなくてはね。なんて話があるかどうかわからんが、とにかくのんびり味わって読もうという専業主婦や自営業のみなさんが借りている。いや時間が割とある大学生や専門学校の生徒が借りている。いやいや、やはり子供達が借りては一度読み、二度読み、三度読みしている。だから貸出日まで絶対返さない。って、嘘でしょ?

 実のところ、よく分からない。統計的に言えば誤差なのかもしれない。でもあえて何かこの「亀とハリーの競争」に決着をつけるとすれば、これしかない。理由は二つ。どちらも予約待ち行列に帰着する。

 一つは待ち行列の長さ。10/7現在、立川は186人、川崎は1165人である。川崎は6倍以上の行列の長さ。いい加減待ちくたびれるんじゃないでしょうか。もちろん僕が予約した5/17時点のそれぞれの予約待ち数は、立川232人、川崎350人だから、1.5倍に過ぎない。それほどの違いはなかったはずだとも言える。ただ実数にして100人以上の違いは、待つ身の心理にどう影響を与えただろうか。待ちきれない人もいたんじゃないだろうか。

 もう一つはこちらの方が大きいと思うのだが、予約待ち数の現況がウェブから見られるか見られないかである。以前紹介したとおり立川ではウェブから貸し出し状況を確認する画面で、予約した本の予約順位が表示される。要するに指折り数えて待つことができるのだが、川崎の方は表示されない。確かめるには窓口に行ってカードを出して業務用端末から調べてもらうしかない。いちいち確かめるのはわずらわしいのでつい放っておく事になる。

 となると、川崎の方が指折り数えて待つことはできず、一体いつになったら借りられるのだろうと焦れる人が多いことは簡単に予想できる。その場合の精神安定剤は「謎のプリンス」上下巻を購入してしまう事だ。つまり予約待ち状況が見えない事で、川崎の方が予約待ち行列から脱落していく人が多かったというのが僕の推理だ。結果的に川崎では予想したよりも受取日が早まったわけだ。

 まあ僕のへぼ推理はともかくとして、立川に引き続く川崎で借りられた事は僕にとってよかった。本当は立川で借りられた直後に川崎の予約の方はキャンセルしようと思ったが、面倒でそのままにしておいた。ところがちょうど立川の方の返却日の前に川崎の方で同じ上下巻が借りられる事がわかったので、他の本を優先して読んだりしたり、日頃あわただしい読書計画に余裕ができた。芭蕉「おくのほそ道」や佐藤正午「小説の読み書き」などはずいぶん前に購入したいずれも積ん読本だったが無事読了することができた。

 ひとつだけ最後に川崎の図書館に苦言を呈したいのだが、毎回毎回ハリー・ポッターの小説の付録についてくる「ふくろう通信」の冊子が何故か本体に付けられていない。立川図書館では巻末の扉の内側に貼り付けてあるのに川崎の蔵書には見あたらない。あると思ってないので、記憶力に乏しい僕には以前の巻までに登場したらしい登場人物が本文でなんの説明もなく突然出てくると、一体誰だったろうととまどう事が多いのだ。巻を重ねるごとにそういった人物は増えているのだが、残念ながら第1巻から第5巻まで手元にない以上僕には確かめて読み進める事ができない。そういった読者への配慮から用意されている小冊子のはずだ。ぜひ川崎も貼付してほしい。

参考
 寝過ごした亀はハリーに絶対追いつけない(図書館のすべて)

 亀はハリーにいつ追いつく?(図書館のすべて)

↓クリックの応援よろしく!
banner_04.gif
人気ブログランキング
posted by アスラン at 05:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書館のすべて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/25067744
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。