前作でエイリアンに寄生されて自らの命を絶ったリプリーはクローン人間として200年後に蘇る、エイリアンとともに。軍は兵器として繁殖させるためにエイリアンをかかえたクローン・リプリーを生み出したのだ。
今回のリプリーは戦う闘士でもなければ戦う母でもない。エイリアンと融合した半人・半エイリアンの微妙な感情を兼ね備えた人間として描かれる。そのせいかエイリアン自体も第1作の昆虫をモチーフにした不気味さは消え失せ、不気味ではあるが感情をもった一つの生物として描かれている。
最後に対決するエイリアン・クイーンの子宮から生まれた人型エイリアンは、リプリーを母と慕って追い求める。エイリアン・シリーズは1作ごとにテーマが少しずつ変っているが、2作目から母性と母性のぶつかりあいになり、ついに本作ではエイリアンへの母性という意外なテーマが導入される。
監督がフランス人のジャン=ピエール・ジュネで、ヨーロッパ人らしい独特な映像に仕上がっている。
シネマスクエアとうきゅうで「上海グランド」(no.59)を観る。
アンディ・ラウとレスリー・チャンとの2大美男俳優の共演で、暗黒街でのし上がってゆく二人の友情が、同じ女に恋をした事から壊れて、殺し合うまでに対立してしまうというストーリだ。
大ヒットしたテレビシリーズのリメイクだそうだ。香港人好みの活劇あり、ロマンスあり、コメディありの賑やかで派手な映画だ。またいい男の二人の魅力を最大限生かそうとした映画でもある。
「ボルサリーノ」のアラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモンドをどうしても思い出してしまう。