2006年04月21日

図書館でどこまで買ってくれる?(図書館のすべて)

 図書館で借りられない本がある。まあ借りられないと言っても週間マンガ誌がないポルノがないみたいな、特別な理由がありそうな図書のことではなくて、普通にあってもよさそうなのに蔵書にない本に時々出くわすということだ。

 最初に気づいたのは「電車男」のときだ。ネットでは話題になっていたがようやく書籍になりブームが拡大しつつあった頃。ブームに乗りたくないアマノジャク人間ゆえに無視していた。

 ところが「電車男」のひとつの特徴が見事なアスキーアートにあることを知り、さらに書籍化にあたってはPCのモニターで見えるのと同じになるように工夫したという出版の裏話を聞いて俄然読みたくなった。長い予約待ちの末に読み終えたが、そのころには関連本が書店にいくつか並んでいて僕の関心を惹いていた。

 封印された『電車男』 安藤健二

はその中の一冊。「電車男は何者か?」とか「電車男ブームは何故起きたか?」みたいなゴシップ本・分析本のたぐいは読む気にはならない。ただスレッドと呼ばれる掲示板のひとつで何気なく始まった「毒男(独身男)が毒づく」スレッドが例の感動的な電車男の999番で終了したのを書籍で追体験した後に、改めて飛び飛びになっているそれぞれのメッセージの間にあったものはなんだったのか、どういう風にスレッドは編集されて感動的な「電車男」ができあがったのかが知りたくなった。

 先に挙げた本(新書)の帯には、93%近くが削除されて「電車男」は成り立っている事や、削除された部分に興味深いエピソードや人物が隠されている事が暗示されていた。そして当然ながら表題にあるように「封印」された事で何が生まれ何が失われたかという僕の最大の関心にもある程度応えているように思われた。

 ところが肝心の書籍は立川市の図書館にも川崎市の図書館にもないのだ。どうしてだろう。それなりにニーズはあったように思うのだが。ちなみにどちらの図書館でも「電車男」の関連本は

 「電車男」は誰なのか 鈴木敦史

の一冊だけである。

 その後たびたび蔵書になっていないか確認しているが今のところ購入された気配はない。たぶん今後もないだろう。特に新書みたいなものは鮮度があるため遡って購入するという事はあまりないに違いない。

 ところで僕はこれまで二つの図書館をフル活用しているみたいな話をこのブログで紹介してきたが、実は図書リクエストをしたことがない。もちろん他の館にある図書を取り寄せてもらうのも図書リクエストだが、いまやウェブ予約は当たり前のご時世だからわざわざ紙に書いて出す事自体めんどうくさい。

 しかし購入依頼をするとなれば話は別だ。その場合でも図書リクエストは紙で出さなければならない。しかしそうまでして読みたい本なのか、いやいやその前に読みたい本は山積みだろうと思うだけで、なかなかリクエストを書いて出す気にならなかったのだ。

 しかしそう悠長な事を言ってられない事態になった。

 月の記憶 アポロ宇宙飛行士たちの「その後」 アンドリュー・スミス

という文庫上下巻が今年になって書店に並んだ。昨年「アポロとソユーズ」を読んでいるし、初期の米国とソビエトの宇宙技術開発競争には非常に関心があるので、この本もすかさず予約しようと思ったらないのだ。数ヶ月待ったが結局現在まで蔵書になっていない。こちらは新書ではないが、ヴィレッジ・ブックスという性質上やはり読み捨てにされる可能性が高い。この機会を逃すと永遠に読めないかもしれないと、ついにリクエスト用紙を書いて出した。

 それが2週間前。ある日立川図書館の予約状況を確認したら見慣れぬ予約待ちが2件増えてる。あっと思ったら、「月の記憶」上下巻だった。待ち人数どちらも1人。やったぁと、書籍の検索をして状況を見ようとしたら蔵書検索ではまだ検索できない。つまりは購入が決定したというお知らせみたいなもののようだ。

 今から楽しみだが、こんなに簡単に購入が決まっていいのかしら。そういえば新年度早々のリクエストだったからリクエスト分の予算がまだあまっているということかもしれない。ならば、ならば…。

 僕の心の積ん読リストには、図書館にない本が他にもある。順にリクエストしてみようかな。

 立川図書館殿、どこまで買ってくれますか?

 近代 日本語の思想―翻訳文体成立事情 柳父章

「翻訳語成立事情 」を読んだのはもう15年くらい前だったか。翻訳文体について著者が論を進めたとは知らなかった。それ以前に何故こんなアカデミックな本が二つの図書館で購入されてないのか理解に苦しむ。

 まだある 大空ポケット文庫

 昭和30〜40年代に発売されたものがいまだに姿を変えずに売られている。そんなものを集めている。「カール」「ココナツサブレ」など懐かしいラインナップ。ぜひ読みたい。

偶然のラビリンス デイヴィッド・アンブローズ

 これはトンデモ本だと一部で言われているようだが、ミステリー好きとしては、いやミーハー的な興味からぜひ読んでみたい。

 製本探索 大貫伸樹

 栃木久美子さんの諸作と同様、製本に関する興味からぜひ読みたいのだが、特殊な装丁なので図書館側が買いしぶったのかな?

 これでわかった「現代思想・哲学」大全 鷲田小彌太

 書店で見たときは読んでみようと思ったんだけど、ないならないでなんとでもなる内容ではあるかな。
 
 犯人は誰だ?名探偵推理クイズ

 図書館にないと思ったら川崎図書館で発見。さらに改訂前の1999年版を立川図書館で発見。なんだ、ずいぶん前の本だったのか。書店で見かけてついミーハー心がくすぐられてしまった!さっそく予約したので購入リクエストから取り消し。

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posted by アスラン at 01:30| Comment(0) | TrackBack(1) | 図書館のすべて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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