2006年03月05日

「大いなる遺産」「ディープ・インパクト」(1998年6月27日(土))

 日劇プラザで「大いなる遺産」(no.87)を観る。

 原作がディケンズだそうだが、枠組みだけ残して設定を現代風に変えているので、まったく古めかしくない。

 小さな漁村で貧しく育った主人公フィンが偶然に出会った脱獄囚や資産家の老婦人、資産家の美しい姪と出会ったことで大きく人生が変っていく。特にエステラとの出会いは、初めから老婦人が予言したように報われることがなく、少年をやがて大人へと成長させる

 ナイーブなイーサン・ホーク。ハッと息をのむ美しさのグウィネス・パウトロウ。強烈な印象を残して姿を消す脱獄囚のデ・ニーロ。グロテスクで残酷な老婦人のアン・バンクロフト

 ベストキャストにみずみずしい映像。70年代風の叙情的な音楽。フィンの切ない気持ちが胸にせまる映画だ。

 東劇で「ディープ・インパクト」(no.86)を観る。

 「ピースメーカー」に続くミミ・レダー監督の第2作。

 監督いわく「人間ドラマ」の言葉どおり、決してSFXを売り物にする映画ではない。特撮は単なるスペクタクルではなく、さまざまな人々のドラマを演出する。

 母と別れた父を許せないヒロインのニュースレポーターは、父母と幼いころ暮した海岸沿いの家で父と和解し、抱きあった二人を小惑星の衝突で起きた大津波が無情にも呑み込んでいく。

 二つに割れた彗星の大きい方を命をかけて爆破しようとするメサイア号の乗組員は家族とお別れの交信をする。眼を負傷したモナシュは、妻から生まれたばかりの子供を見せられ、隣の仲間からそっと「子供が笑ってるぞ」と教えられる言葉を頼りに見えるふりをする。「あぁ、笑ってるな、ぼうや」。そして交信は途絶える。

 エピソードの一つ一つが胸を熱くさせる。「ピースメーカー」ではクール一辺倒だったが、今回はクールかつハート・ウォーミングな映画となっている。

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posted by アスラン at 04:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画評(1998年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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