2006年02月21日

「絆−きずなー」「レインメーカー」(1998年6月28日(日))

 日劇東宝で「絆−きずなー」(no.89)を観る。

 タイトルどおり絆をめぐる映画だ。それは「家族の絆を断ち切られた者たちの絆」だ。

 幼い頃両親をなくし施設で育った伊勢が、一緒に暮した仲間・慎二と千佳子との絆であるし、生みの父ではなく母の再婚相手の育ての父との愛情で結ばれた絆でもあり、里子に出されて今では有名なヴァイオリニストとなっている妹との血で繋がれた絆でもある。さらには両親を死に追いやった実の父との憎しみで固められた絆でもある。

 そして何よりも大事な絆を守ろうと命を賭ける男の姿を簡潔な演出と映像で描いている。感情をできるだけ押さえた演出が、かえってよりクライマックスをドラマチックにさせている。

カチンコ
 バイオリニストの妹役に今やテレビ番組にも多数出演している川井郁子本人が出演している。映画はもちろん初出演。と言ってもバイオリニストそのままの場面と、数カットのドラマ上の演技があるだけ。役所広司や渡辺謙など重厚な配役だけに、実はちょっと彼女の部分だけドラマを作れない物足りなさがあった。

 丸の内ピカデリー1で「レインメーカー」(no.88)を観る。

 「グッド・ウィル・ハンティング」でデビューしたマット・デイモンの2作目。

 さわやかで正義感の強い若き弁護士を好演している。正義感の押し売りではなく、弱者に対する暖かい思いやりに裏打ちされた演技に好感をもてる。

 パートナーのダニー・デビートとのコメディタッチも楽しいし、就職先の悪徳弁護士と評判のミッキー・ロークも今回は渋くてなかなかいい。残念ながら相手側の弁護士役のジョン・ボイドは、どうみても一流の辣腕弁護士には見えないし、ヘマばかりやらかしているのでクライマックスの逆転劇も今一つ盛り上がりに欠ける。

 だがコッポラの演出の手腕は確かで、従来の法廷ものからうけるような重圧感はないが、全編さわやかで暖かみのあり、最後には胸のすく法廷ものに仕上げている。

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posted by アスラン at 01:20| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画評(1998年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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