2006年02月21日

「ガタカ」「ドライ・クリーニング」(1998年7月1日(水))

 創立記念日で半ドン。川崎から恵比寿に直行して昼食後、恵比寿ガーデンシネマで「ガタカ」(no.91)を観る。

 平日の昼間だが映画サービスデーと重なったので結構混んでいる。

 近未来では遺伝子操作が進み、優良な遺伝子から生み出された一部の人間のみがエリートとなり、その他の人間は不適格者として差別されている。心臓に欠陥を持つ不適格者ビンセントはエリートとして生き抜くため、企業や警察の眼を欺き続ける。適格者でありながら事故で半身不随になったユージーンは、自らの野心を満たすためにビンセントを自分の身代わりに仕立て上げようとする。

 「大いなる遺産」のイーサン・ホーク演じる強い意志とナイーブさが同居するビンセントと、「オスカー・ワイルド」のジュード・ロウ演じるコンプレックスと嫉妬に苛まれたユージーン。二人の奇妙な友情と嫉妬がぶつかり合う

 身元を隠すために全身の皮膚を毎晩こすり落としたり、爪を削ったり、血液を指先に仕込んだりと、近未来の単調で無機質な世界に非常に肉体的なイメージを持ち込んでいて、人間とは何なのかの暗喩ともなっている。

 ただし近未来の描き方が多少紋切り型で面白みに欠ける。

 渋谷に移動してル・シネマで「ドライ・クリーニング」(no.90)を観る。

 「ポネット」がいよいよ今週で終わるのでロビーはごった返していた。そんなにして観たい映画だとはどうしても思えないが…。

 「ドライ・クリーニング」の方は20人程度の入り。しかしこちらはなかなかいい映画だと思う。題材も非常に映画的だ。

 小さな町で暮すクリーニング店の夫婦。そろそろ倦怠期を迎え、妻は平凡な町も真面目一方の夫も飽き々々している。ある日ナイト・クラブで働くゲイの美青年を家に引き入れたことで危ない三角関係が始まる。

 女性監督だけに生活に疲れていた妻が青年に魅れるようになって生き生きとしていく心情が見事に描けている。夫はと言えば、妻の気持ちを繋ぎ止めたいがために青年を追い出す事ができない。ところがやがて夫自身も強烈な青年の誘いに魅せられるようになる。

 平凡な暮しが少しずつ崩れていく怖さを淡々と描いている。

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posted by アスラン at 01:19| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画評(1998年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt:  今回紹介する作品は、イーサン・ホーク主演の一味ちがうSFドラマ ガタカ(1997) !!                                                 ..
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