流行作家のタイトルならば、川崎図書館が1〜2週間おくれで購入して検索可能となるので気が抜けない。一方で、読みたいのになぁと思っても川崎でも立川でも蔵書にしてくれそうにない本もある。そういう時はただただ途方にくれる。今回の紹介本はそういう本だ。
まずはムックという存在に図書館は冷たいと思える。そこまで手が回らないと言ってしまえばそれまでだが、流行を先取りすることなく、流行に後れることなく、ちょうどジャストのタイミングに、あるいは何事の流行とも関係なく、サブカルチャーの歴史的資料となるような題材で出版され、売り切ればそれで消えていくような存在が、ムック本だ。
よくある「僕たちの好きな」シリーズとか、アルティマニア系のムックは僕も関心があるので時々買い求める。刑事コロンボだとかエラリー・クイーンのガイドだとか、あるいはウルトラマンの全紹介だとかだ。たいていは主人公(ヒーロー)に焦点を当てて書かれている場合がほとんどだ。ところが今回は、なんと歴代ウルトラマン(ウルトラ兄弟と言ったほうがいいか)の永遠のライバルである「バルタン星人」にフォーカスが当てられているのだ。
なにしろ初代ウルトラマンの最初の方の回で、バルタン星人は僕らウルトラ世代にとって決定的な位置を獲得してしまった。あれから40年は経とうとしているのに、その後のウルトラ世代にとってもバルタン星人は大きな位置を占めてしまったようだ。本当に歴史というのは面白い。
本をパラパラとめくると、バルタン星人は6代目(7代目?)を数えるらしい。僕の記憶としては「ウルトラマン」で2代目まで出た。いや、メフィラス星人の回の出演を一回と見なすならば、そこで3代目なのだが、このムックではどうカウントしているか。「帰ってきたウルトラマン」でバルタン星人Jr.なるものが登場するが、あれも一代と数えるのだろうか。それと、本当に昆虫のようなエイリアンのような気色悪さを湛えて「ウルトラマングレード」のバルタン星人もいた。そのほかにどのシリーズで出たのか。ああ、「ウルトラマンメビウス」には各シリーズの有名怪獣や宇宙人が出ていたはずだから、当然ながらバルタン星人も登場していたに違いない。その回だけでも見たいものだ。
昔、小学生の夏休みの自由課題で、方眼紙を使って全長40cmぐらいのバルタン星人を作って提出した記憶がある。フォルム自体は、その当時の「小学○○生」という雑誌に掲載されていた記事を参考に作ったのだが、できばえがとっても良くて、強烈に残る思い出となった。
あぁ、読みたいなぁ。保存版にするために買って手元に置きたいのは山々だが、1260円もする。せめて、どちらかの図書館で蔵書にしてくれないかしら。
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