サクサク読める。気分がいい。オマケに内容も読書好きにはたまらない。さらに目黒さんの生き方そのものも、お気楽をよそおっていながらも本に対する愛情があふれていて安心できる一冊だ。
と言っても読んだ本のタイトルは出てくるが、内容や感想が書かれることは滅多にないので、こちらが引っかかりを求めて読み流していくことになる。と、気になる記述を見つけた。サッカレーの「バリー・リンドン」を読了しているのだ。サッカレーと言うと、あの「虚栄の市」、バニティー・フェアのサッカレーだ。したり顔で話しているが、読んだことはない。北村薫の「町の灯」で、この小説と主人公の話が出てくるのだ。そして、北村薫の小説の登場人物がベッキーさんと名付けられるのも、このサッカレーの「虚栄の市」の主人公にちなんだものであると書かれている。僕とサッカレーのつながりは、それだけだ。
ところが、「バリー・リンドン」の作者となると話が違う。このタイトルはスタンリー・キューブリックの映画と同じではないか。あの映画の原作が、やはり同名の小説だったのか。あの超大作をパルテノン多摩の大ホールで、オールナイトで観た思い出がよみがえってくる。
そうとなれば、サッカレーの小説を初体験は「虚栄の市」ではなく、この「バリー・リンドン」にしよう。さっそく立川の図書館で検索してみたが、ヒットせず。あれ?ならば川崎の図書館でならばあるだろうと試してみると、同じくヒットしない。サッカレーで検索すると、かつてはディケンズと並び称されるほどに人気を博したという大作家にも関わらず、日本ではあまり読まれていないようだ。あまりにも蔵書が少ない。
ならばと、ウェブで検索する。すると一番に出てきたのは「復刊ドットコム」の投票一覧だった。角川書店からかつては出版されていたらしい。この本に対して39票が集まっている。100票集まらないと、出版社への交渉も動かないから、まだまだ先はながそうだ。あぁ、読みたいなぁ。
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