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    2009年09月10日

    鉄塔武蔵野線ウォーク(その6)

    [79号鉄塔]
     これまでの農地の横断とちがって「民家の建て込んだ界隈」(P.28)をふみ分けることになる。

    (A地点)
     わたしは可能な限り電線の下を辿り、附近の住人だけが往来するような細い通路にも思い切って踏み込んでみました。(P.28)

     78号鉄塔と79号鉄塔をまっすぐに結んだ線上を歩くとなると畑の中を歩かねばならない。78号鉄塔を出てすぐは、畑の脇をとおって最初の舗装路に出られるが、右に折れて畑を通ろうとすると問題が生じる。民家と畑の間に側道はなさそうだ。畑の中の道も次の舗装路にまでは続いていない。その上、畑から舗装路に出るには、小空き地(地図の緑色部分)を通り抜ける必要があるが、ストリートビューで確認する限りは低い金網が張られている。

     ここは、さきほどのA地点で左に折れて、路地を抜けて次の舗装路に入るしかない。これが「可能な限り、電線の下を辿り…」という道順に合致するのか確信はない。また、この路地が「附近の住人だけが往来する」と言えるのかも大いに疑問の残るところだが、もし実際に鉄塔ウォーカーが歩くとすれば、この道筋しかないだろう。

    (B地点)
     わたしは電線の方向に従い、道路からいきなり栗林へ突っ込み、枝葉の下を潜り抜けて79号鉄塔を目指しました。(P.30)


     やはり畑を突っ切るのではなく2番目の舗装路を歩いてきたような記述だ。舗装路左手の民家の切れ目が栗林(地図緑色)になっていて、その奥に畑がある。舗装路からは金網が張られているので、入るのには勇気がいる。確か映画の中の見晴も、このたぐいの低い金網は飛び越していたように記憶している。

     畑の右側が再び栗林になる。ここを通り抜けて、ようやく79号鉄塔にたどり着く。79号鉄塔は「塔高が小さくて胴部の太い中年女性的体型」(P.30)と書かれるように、女性型(かつ料理長型)鉄塔だ。結界には「丸く刈り込まれた低い植木が四方を飾り」(P.30)とあるが、実は79号鉄塔は農家の庭先にあるのだ。農家にとっては間貸ししている邪魔ものにすぎず、無粋な結界を少しでも目立たなくしようとしているのかもしれないが、鉄塔愛好家から見ると「植木」が無粋に見えてくるから不思議だ。

     ここまで見てきたように、栗林を抜けて79号鉄塔にたどり着く道筋だと、家宅侵入になることはまぬがれない。鉄塔ウォーカーは、迂回して農家の前の舗装路を通って79号に〈最接近〉する事で満足しなければなるまい。
    鉄塔武蔵野線ウォーク4.jpg
    posted by アスラン at 12:30| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄塔武蔵野線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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