私用で2〜3週に一度、JR武蔵野線を利用する。北朝霞駅で東武東上線に乗り換えて池袋方面へと向かうのだ。だから、新座駅を越すあたりではいつも車窓に目が行ってしまう。鉄塔武蔵野線66号鉄塔の様子が気になるからだ。ただし夏の暑い時期は日差しよけが引かれている場合が多いので、日中に見たいのならば、立って扉の窓からのぞく一手間が必要だ。先日の土曜日の午前中は、その手間をかける前に不覚にも疲れから熟睡してしまった。
気づくと、対面斜めの扉から見える外の景色が見慣れない。おかしいなぁ、乗り越したかなぁと考えていると、「西浦和」の車内アナウンスが流れた。やはり一駅乗り越したようだ。慌てて乗り換えて、寝ぼけた頭をはっきりさせながら汗をぬぐいベンチで待つ。それにしても今日は暑い。こんな日に鉄塔巡りをしたら、さぞかし大変だが、鉄塔ウォークの醍醐味を味わえるだろうな、などと考えるうちに折り返しの電車が来たので乗り込む。一駅なので寝過ごしてもつまらないから、扉前に立って窓外をじっと見る。
北朝霞駅を乗り越したのだから、すでに鉄塔武蔵野線は見ることは出来ないが、同様の鉄塔群ならば見られるのではないかと期待していると、予想以上のすばらしい風景が待ち受けていた。西浦和−北朝霞間には荒川があり、その河川敷の風景がダイナミックだ。荒川を渡る前に、河川敷に「彩湖」という貯水湖があり、手前に「さくら草公園」というロマンティックな名前の公園がひろがっている。もちろん、こんな名前は、あとで地図で確認したから知ったのであって、実際に見たのは「三年B組金八先生」の冒頭シーンと同じようなすばらしい河川敷に加えて、遠くに見える鉄塔群との絶妙な取り合わせだ。
しかも、この公園の上空にも送電線が走り、電車の上空に消えていく。そして、窓から公園の先をみると、なんと送電線が河川敷に沿って建てられたマンション(ライオンズマンション西浦和)の上空すれすれを越えていく。マンションの裏手に、電線を受け取る鉄塔が見え、さらに次の鉄塔が電線をリレーしていくのが見える。こんな、鉄塔が主役となる風景を見たことがない。おもわず写真に残したかったのだが、車内で躊躇している間に荒川を渡る鉄橋区間に入ってしまった。本当に残念だ。鉄橋で川を渡る間は鉄橋の柱が邪魔して写真は撮れない。渡った頃には、感動的な風景は遙か彼方に消えてしまった。
とりあえず鉄橋を渡ったところで一枚撮影して保存して、今の光景の感動を反芻していると、ふたたび驚きの光景が目に入ってきた。遠くに東京外環道路があり(と行っても平行に走っているので目には見えないが)、和光北ICと新倉PAの間から鉄塔の群れがこちらに迫ってくる。こちらの風景もとてつもなく魅力的だ。ところが肝心の携帯は、マイクロSDカードに保存中で機能しない。そうこうするうちに、こちらも彼方にすぎてしまった。
もう一度寝過ごす事があったら(そうはないだろうが)、今度はしっかりとシャッターチャンスを逃すまいと誓った。その代わりと言ってはなんだが、帰りの武蔵野線では日暮れで日差しが和らいだ窓外に、しっかりと武蔵野線66号鉄塔を目に納めた。いや、現在「鉄塔武蔵野線ウォーク」を展開中なので、しっかりと66号だけでなく周辺の土地、向こうに見える67号以降の鉄塔と風景を、余すところなく頭にたたき込んでおいた。
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2009年08月31日
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