2006年02月02日

あの夏、少年はいたか?(電車でカフェ気分)

2006/02/01(月)
 ついに2月に突入。仕事に追われるようになってきた。もうあとはなし崩しにこなしていくだけだ。つらいなぁ。暖かくなってきて日が長くなってきたのがありがたいとはいえ、まだまだ寒さは油断ができない。しかもあと一月もたたないうちに花粉症の症状が出てきてしまう。そうするとますますつらい。つらいつらいの二重苦、いや三重苦か。

 そんななかでエラリー・クイーンの新刊「間違いの悲劇」は一服の清涼剤、いやカンフル剤だった。

 少年でも青年でもない高校生という中途半端な未熟な存在が、太宰や芥川とならぶようにはまった本格ミステリーの数々。ある意味僕の「青春の書」といってもいいクイーンの作品をあびるように読んでいた「あの日」の自分に出会ったような感覚だった。

 そういう意味では、次に読んだ本が

 川口汐子 岩佐寿弥「あの夏、少年はいた」

 であったのはジャストタイミングと言える事件だった。

 終戦をまもなく迎える時期にすごした教生と教え子というほんの短い時間が、60年という時をへだてて鮮やかによみがえる奇跡に立ち会える本だ。読者にしてみれば、一途で一方通行のいわばラブレターとしか思えないかつての少年の突然の手紙を、驚きつつも隔てた時を感じさせない若々しさでこたえる齢八十のかつての教生。その往復書簡からは「かつて」という文字がやがて見失われ、いままさに失われた時を回復していく甘美な過程を一読者である僕自身も味わう事ができた。

 僕にとってのY先生(川口さんは旧姓・雪山)はいまどうなさっているでしょう?

↓クリックの応援よろしく!
banner_04.gif
人気ブログランキング
posted by アスラン at 12:54| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記(電車でカフェ気分) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
花粉症仲間みっけ♪
私も花粉症に悩まされています。
今年は去年よりも飛散量が少ないとはいえ、既に症状が出始めています。
新年早々からの、様々な風邪の置きみやげと相まって、花粉症だか風邪の症状だか判らない状態です。
ゴールデンウィークまで薬飲み続けなければならないのかと思うと・・・・・。(哀
Posted by rago at 2006年02月02日 21:25
・・・つかぬ事をお伺いしますが、エラリークイーンってもう二人とも亡くなってますよね?今もまだ新刊がでてるんですね・・・結構びっくり。

 「あの夏、少年はいた」は素敵そうなお話ですね。読んでみたいと思います。メモとっちゃおっと。
Posted by しのきち at 2006年02月02日 22:47
ragoさんも花粉症なんですね。握手握手!って握手してどうするんだよっ。

 すでにでてますか。僕はまだですが、そろそろ薬飲もうか悩ましいですね。飲むと昼と夜となく眠くなるんですよね。特に宵っ張りで何かしたいときには飲みたくないんだけど。しょうがないですよね。

 今年は飛散量が昨年よりかなり少ないと聞いてるので症状がきつくない事を期待しています。といってもゴールデンウィークまで飲み続けるのはご同様です。当分は兎目でがんばりましょう!
Posted by アスラン at 2006年02月02日 23:37
 しのさん、クイーンは二人ともとうに亡くなっています。

 ただし今回の目玉は、小説になることなく終わったシノプシスです。「心地よく秘密めいた場所」が公式のクイーン最後の長編ですが、その後にダネイが用意したシノプシス(日本語で100頁程度)をリーと二人でたたいて、その上でリーが文章をおこしていくという段取りだったのですが、残念ながらリーが亡くなり、このシノプシスは封印されてしまったわけです。

 ダネイの死後も公表されず、ようやくこのたび公表されるに至ったわけで、クイーンファン垂涎の内容となっています。
Posted by アスラン at 2006年02月02日 23:45
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。