2009年08月18日

鉄塔武蔵野線のたどり方(その3)

 そしてようやくのことで、Googleマップの〈マイマップ〉を利用して、1〜81号の武蔵野線全鉄塔のマップが完成した(いや、このときは完成したと思っていた)。次は、このマップと小説「鉄塔武蔵野線」の読書をどう繋げるかを考える。

[使うもの(再掲)]
(a)鉄塔武蔵野線MAP(ソフトバンク文庫「鉄塔武蔵野線」添付)
(b)Googleマップ(地図+航空写真+ストリートビュー+マイマップ)
(c)新旧鉄塔番号対照表(ソフトバンク文庫「鉄塔武蔵野線」の巻末)


 GoogleマップをPCで表示しながら本を読むとなると、読書の機会が限定されてしまう。どうしてもマップを携帯したい。画像を携帯かウォークマンに取り込むという手もあるが、如何せん画面が小さい。やはり印刷しよう。しかしGoogleマップでは地図のカラー印刷はできても、航空写真の印刷はできない。かといって、写真でないと地図で空白の部分が、空き地なのか住宅なのか、畑なのか森なのか、判別できない。いっそ地図を白黒で印刷して航空写真を見ながら色づけしようかと、色鉛筆片手に挌闘してみたが、どうも難しい。これは画才が必要な作業だ。やはり航空写真を是が非でも印刷しなければ…。

 ふたたびGoogle(今度はポータルサイトのほう)で「google 航空写真 印刷」で検索してみる。なんだ、できるぞ。要は画面のハードコピーをとればいいんだ。

[Googleマップの航空写真の印刷]
 まずビューアーを最大化する。なるべく地図のエリアを広くとるために「表示」メニューでツールバーなどを消しておくといい。

 印刷する際には、少なくとも二つの鉄塔を中央におさめて、送電線路が一目で若わかるようにする。縮尺は100mと表示されるサイズ。地図中央に2〜3本の鉄塔を配置する。ここでPrintScreentボタンを押すと画面のハードコピーがクリップボードに入るので、アクセサリーの「ペイント」ツールなどを使って貼り付けると、画面のイメージがそのまま取り込まれる。あとは必要な部分のみを切り出して保存する。これの繰り返しだ(本記事の末尾に80号と81号の位置を示した航空写真の縮小版を添付した)。

 さて、これでたぶん準備はととのったか。いや印刷だ。これが結構大変だ。カラー印刷で40〜45枚見当になる。ためしに80号と81号をおさめた航空写真を印刷してみた。悪くない。ただ全部印刷するのは手間だから読書の進行に合わせて必要な部分をプリントしていくとするか。

 そんなこんなを「たどり方(その1)」と称して記事にした。すると送電線ウォークを愛好されている方からコメントが寄せられた。実際にたどっている方と、単に書斎ならぬキッチンでPCを前に挌闘している人間とでは比較にならない。おのずと恐縮してしまう。でも鉄塔を愛好する方に読んでもらえるだけでもうれしい。サイトを覗いてみて、ヒントをもらった。なんと送電線が入った地図がウェブ上でみられるそうだ。

[使うもの(追加)]
(d)国土地理院の地図閲覧サービス(送電線路が入った地図)


 この地図をみると、はっきりと鉄塔武蔵野線の経路が確認できる。ここからはずれた鉄塔は間違いという事になる。僕の作成した「鉄塔武蔵野線」のマイマップとつきあわせてみると、さっそく72号鉄塔が送電線路から外れているのに気づく。この更正作業で最終的な修正ができそうだ。ただし、この(d)の地図は送電線が実線で書かれているが、鉄塔そのものは書き込まれていない。道がわかっても、やはり鉄塔の位置が不確定なものがある。(c)の対照表の住所とも合わない鉄塔も見つかった。どうしたらいいんだろう?これでとりあえず初版という事にして、なにか手がかりが増えれば、修正版を作ればいいか。

 そんなことをあれこれと試しているうちに、(b)のGoogleマップの航空写真から地図画面に切り替えて最大に拡大したら…、あれっ?びっくりだ!

 地図には鉄塔の位置を示す薄灰色の四角形が見える。しかも前後の送電線の方向がわかるように短い手(直線)が出ているではないか。だとすると、ここにGoogleのマイマップのピンを立てていけば、それで完成だ。武蔵野線全鉄塔を順にみていくと、ピンが微妙にずれてはいるが正しい位置にあるものがほとんどだが、この期に及んで間違った鉄塔に打ったピンもあった。これでようやく最終的な校正が完了したと思っていいだろう。ならば最初から(b)さえあれば充分だったのだろうか。

 思うに、(b)の地図に記載された鉄塔から延びた手を延長すると、代替においては次の鉄塔がユニークに決まる。それでも何故か次の鉄塔の手とハンドシェイクせず、平行線になってしまう(ずれている)ものもあった。この場合、やはり頼りになるのは(a)であり(d)である。もちろん(b)の航空写真やストリートビューも参考になるだろう。

 (c)の対照表に掲載された鉄塔の住所は、見つけ出した鉄塔が正しいかどうかの判定に用いてきた。だが、(b)の地図ではかならずしもカーソルの位置の住所が検索されない。地図を見ても町名や番地が確定しない。困ったのは39号鉄塔だ。(c)では「埼玉県狭山市上赤坂」と出ている。ところが39号鉄塔上では(b)で住所が検索されない。こういう場合は周辺をかたっぱしから住所検索してみるのだが、鉄塔は空き地(原っぱ)の片隅に立っていて、この空き地では番地が出てこない。左隣りは住居が隣接している。こちらの住所は「埼玉県狭山市掘兼」と出る。たしかに32〜38号鉄塔は「掘兼」にあった。ならば、対照表の方が間違っているのか?

[使うもの(参考)]

(e)Yahoo!地図サービス


 ヤフーの地図はなかなかのものだと、この作業を始めてから気付いた。そこで39号鉄塔について調べてみると、(e)でも鉄塔の位置がちゃんと表示されていた。そのうえ、(e)の地図には町名の区切りの点線が記入されていて、住居エリアには番地の数字が入っている。便利じゃないかぁ。やはり、39号鉄塔には番地が出ていない。しかし左隣りの住居群との間に点線が引かれていた。そうか、39号鉄塔は堀兼と上赤坂のほぼ境界に位置していたのか。これで安心した。39号は間違いなく「埼玉県狭山市上赤坂」が所在地だ。(c)の対照表は間違っていない。いらぬ疑いを著者・銀林みのるさんにかけてしまった。すみませんでした。

 これでとうとう地図が完成。自宅のプリンターに久々に活躍してもらって、鉄塔航空写真もすべて印刷した。そうこうするうちに、お盆休みも終わってしまった。もう見晴はアキラを連れて〈鉄塔武蔵野線の旅〉に出てしまった。さあ、僕も彼らを追いかけて「鉄塔の旅」へといざ行かん!
鉄塔武蔵野線80〜81.JPG
posted by アスラン at 12:56| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄塔武蔵野線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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