2009年08月17日

鉄塔武蔵野線のたどり方(その2)

 どうやら、いろいろな道具立てをしてもダメなようだ。書斎派探偵に必要なのは確かな手がかりだけだ。

[使うもの]
(a)鉄塔武蔵野線MAP(ソフトバンク文庫「鉄塔武蔵野線」添付)
(b)Googleマップ(地図+航空写真+ストリートビュー+マイマップ)
(c)新旧鉄塔番号対照表(ソフトバンク文庫「鉄塔武蔵野線」の巻末)


[たどり方]
 まず始点を決めよう。小説では永遠の始まりの鉄塔は75-1号鉄塔で、そこで初めて見晴は武蔵野線と出会い、おのおのの鉄塔に番号札がつけられていることに気づく。そして最初に終点となる81号鉄塔までたどる。であるからして、僕は81号鉄塔を始点にして遡ることにした。(a)のMAPは地図そのものが簡略なので、細かい位置関係は分からないが、大まかな始点決めと、鉄塔どうしの相対位置の確認には役に立つ。

 あるいは、(c)の対照表に全鉄塔のおおよその住所が付されているので、さきほどの81号鉄塔も「東京都西東京市北町」という住所を(b)のGoogleマップで検索してもいいだろう。いずれにしても、西武線保谷駅のやや上方に「武蔵野変電所」が見つかる。いっぱいに拡大した航空写真には変電所の施設と鉄塔らしきものがくっきりと映し出される。問題は鉄塔が3〜4本横にならんでいる点だ。このどれかが武蔵野線81号鉄塔のはずだ。

 (a)のMAPを見ると、送電線は左上方へと流れていくので、一番左端の鉄塔を81号と当たりをつける。最大に拡大した航空写真には、うっすらと送電線のすじが定規で引かれたように写り込んでいる。これをたどってゆくと、埼玉県新座市立第五中学校のうえの野崎マンションの向かいの空き地の隅に鉄塔がある。これが80号で間違いないだろう。念のため「この地図について」で地番を確かめると「新座市野寺4丁目4-41」と表示された。(c)の対照表の「新座市野寺」と合致する。なんだ、簡単じゃないか。

 関越自動車道の手前にある74号鉄塔までは、わりと順調に見つかった。いや「片山9号」あたりで迷った。なぜ迷うかというと、街中でもよく見かけると思うが、系統の異なる鉄塔が近接していて、さらには送電線がクロスしていたりするからだ。そうなると、どちらが本流なのかわからなくなる。一つ先の鉄塔が、一つ前と現時点の鉄塔との直線上にあるならいいが、急に送電線が屈折していたりすると、先を見失う。

 鉄塔は四角い結界がはっきり確認できるものもあれば、鉄塔そのものがよく見えるもの、見えにくいもの、全く見えないもの、さまざまだ。運が良ければ鉄塔が影を平面に落としている。見つけた鉄塔(あるいはらしきもの)が正しいかは、(c)の住所と合致するかで確認したいところだが、Googleマップの問題点として、番地が存在しないエリアがあるという点だ。その場合、番地が検索される最寄りの地点に勝手にピンを打って、その地点の番地を表示する。特に鉄塔が平野や畑、森などの中にある場合は、まず持って番地が表示されない。その周辺で表示されるところがあるか、埋蔵金掘りのような、あてのない作業を強いられる。

 どうやら、74号、73号、72号と進むルートを読み違えてJR武蔵野線手前の66号鉄塔にたどり着くまでに、まったく違う系統に迷い込んでしまったようだ。そこで、ここまでのトレース結果をGoogleの「マイマップ」に保存した。が、どうもGoogleマップは使いにくい。少し考えて、試しに「鉄塔武蔵野線」で検索してみる。すると同様の趣向に取り憑かれた人のマップがすでにあるではないか。もう、これで十分かと思ったが、まだ完成途中のようだ。それに、これが本当に正しいのかも確実とは言えない。しかし、参考にはなりそうだ。

 このマップを調べてみると、かなり正確であることがわかった。大いに利用させてもらおう。ただし、時々、どうしても鉄塔が見あたらないときがある。森の中に刺されたピンの先には何もない。本当にここでいいのか?あるいは先ほど説明した送電線の筋だが、何重にぶれていて、可能性のある鉄塔が2〜3見つかることもある。果たしてどれが正解なのか。81号からたどると、航空写真が最大まで拡大するが、あるエリアからめいっぱい拡大できないエリアになってしまい、鉄塔の確認がしにくくなる。さて、鉄塔はあるのかないのか。これでいいのか、それともあれか?

 次の手はストリートビューを利用する方法だ。航空写真をどんどん拡大していくとストリートビューに切り替わるところがある。もし鉄塔の近くで切り替わるのなら、上方に視点を向けて鉄塔の存在を確かめる。ただし、必ずしも鉄塔のわきまでストリートビューが見られる道があるとは限らない。その場合は別の位置に移動して、ストリートビューで家越し、林越しに鉄塔を見つける。時には家と家の間から、鉄塔を探し出す。これって、もう本当に現地を歩いて〈鉄塔探しの旅〉をしているかのようじゃないかな。
posted by アスラン at 02:02| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 鉄塔武蔵野線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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