「甘え」の構造 土居健郎(弘文堂,1984年)
山口百恵は菩薩である 平岡正明(講談社,1979年)
この2冊は、ある程度の年齢以上、ある程度の年齢未満ならば誰でも知っている。最近では「バカの壁」や「国家の品格」でビビッとくる人が大勢いるだろうけれど、ひと時代前ならば、こういうタイトルにビビッと来た人が大勢いたわけだ。僕もビビッとは来るんだけれど、やはり読んでいない。読まなければ流行遅れになりそうなほどの時期をそれぞれ一瞬だけは持った事のある本であることだけは確かだ。
『「甘え」の構造』の方は、今も増補改訂版が2007年に出たくらいだからロングセラーと言ってもいいのかもしれない。Wikiを読むと、今では「甘え」という概念自体が日本人固有のものであるという著者の主張が退けられて、本書自身も著者の主張も無意味になったと断定されているが、それでも読む価値があるかどうかは読者が決めるものだ。僕は読むぞ。がんばって。
平岡正明さんの方は、四方田犬彦が彼の著作のベストを集めた「ベスト・オブ・平岡正明」という企画本を数年前に出版したという話だったので、それを読みたいと思ったが、立川、川崎いずれの図書館にも蔵書がない。これもまたWikiの受け売りだが、平岡さんは左翼の論客なので出版に関してはずっと不遇であったらしい。彼の著作は多数にのぼるが、文庫化されたのは2冊に過ぎないそうだ。そのうちの一冊が有名な「山口百恵は菩薩である」だ。文庫で読みたいと思っても、かろうじて川崎市立図書館にあった本は1979年に出版された当時の単行本だ。
致し方ない。
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