以前は、このブログで読了リストだけでなく、図書館で〈貸し出し中〉のリスト、さらには〈未読了〉のリストを読んだ分量のパーセンテージとともに掲載していた。身の回りが忙しくなるにつれて手間が馬鹿にならないので、やめてしまった。でも未読本リストだけは手放してはいけなかった。これこそ〈積んどく本〉の一種だったのだから。
そこで先週さっそく返却した一冊の本の事を考えた。それ以前に返し続けた本たちのあれこれについては、時間をかけて思い出すとしよう。先週は宇宙に滞在中の日本人・若田浩一さんの本を読まずに返してしまった。「国際宇宙ステーションとはなにか」というブルーバックス本だ。
すでに「絶対帰還」を読んで国際宇宙ステーション(ISS)の実状の一通りを知ってはいたが、まさにISSの「今」を知るには絶好の本だろう。若田さんが長期滞在しているおかげで、絶えず宇宙関連の記事が飛び込んでくる。つい昨日も、宇宙生活での飲み水や電力を作るのに必要な水を確保するために、排泄した尿から水を再生する実験を行って、乾杯したという記事が載っていた。
若田さんの本への関心のついでに、宇宙開発の現状について知っておくべきことがあるような気がして、ピックアップしてみた。
国際宇宙ステーションとはなにか−仕組みと宇宙飛行士の仕事− 若田光一(講談社ブルーバックス,2009年)
ハッブル望遠鏡の宇宙遺産 野本陽代(岩波新書,2004年)
スペースシャトルの落日−失われた24年間の真実− 松浦晋也(エクスナレッジ,2005年)
ハッブル望遠鏡の修理の話題も、このところ繰り返し報道されている。このハッブル望遠鏡のおかげで、太陽系外にある様々な銀河や超新星などなどが鮮明な画像となって僕らの宇宙への興味をかき立ててくれた。当たり前のように手に入る遙かかなたの宇宙の姿に僕らはうっかりすると、ハッブル望遠鏡のありがたみを忘れてしまいかねない。ところが、NASAは度重なる故障からハッブルを放棄する事を一度は決定した。当然の事ながら世界中から反対の声が起こり、今回の修理に至った。これで2014年までは生き延びるらしいが、そのあとは、やはり引退を強いられるらしい。この機会にあらためてハッブル望遠鏡の意義をかみ
しめてみたい。
ところでハッブル望遠鏡の引退は、スペースシャトルの引退と密接な関係があるようだ。若田さんの滞在記事にあわせて、スペースシャトルの引退も取りざたされている。国際宇宙ステーションが完成に近づくとスペースシャトルが不要になるのは何故なのか、本当のところはよく解らないが、すでに何度かの大事故のたびにシャトル開発不要論は議論されてきた。日本のジャーナリストが書いたかなり辛口のスペースシャトルに関する本が三番目の本だ。これらをすべて読めば、とりあえずは最新の宇宙開発の現状が見えてきそうだ。
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