先日、神保町の東京堂書店に行って〈読みたい本〉をあれこれと物色してハヤカワミステリの書棚にたどり着くと、アガサ・クリスティの文庫が新しい帯付きで横一列に長く平積みされている。よく見ると星座別にオススメの作品をピックアップして買ってもらおうという趣向だ。すでにクリスティ文庫は全巻刊行されて久しいので、作品自体に新鮮味はない。だから目新しい売り込み方が求められるわけだろう。
僕の星座「山羊座」向きの作品は、
三幕の殺人(クリスティー文庫)
パディントン発4時50分(クリスティー文庫)
象は忘れない(クリスティー文庫)
などが上がっていて、平積みになっていたのは「三幕の殺人」だった。向いている理由は「堅実」とか「我慢強い」「努力」などの、山羊座の性格としておなじみのキーワードが作品と合致しているからだそうだ。「三幕の殺人」。うーん、読んだ事あったかなぁ。「ABC殺人事件」なら読んだ事があるけれど。ミス・マープルのファンなので、もちろん「パディントン…」は読んでいる。しかも気に入っている作品だ。「象は忘れない」は十数年前に遡る殺人を暴き出すという、非常に気長で読者に忍耐力を要求するような内容だった。確かに山羊座の僕向きかもしれない。
ところで、相方の射手座のオススメが平積みに見あたらない。一体なんだろうなぁと、書棚の背表紙をにらんで「ナイルに死す」に当たりを付けたところ、ビンゴ〜。「冒険心」がキーワードらしい。「ひらいたトランプ」もそうなのか。こちらは自宅の書棚にあるから勧めてみようかな。
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