2006年01月10日

「コレクター」「中国の鳥人」(1998年7月11日(土))

 新宿武蔵野館で「コレクター」(no.100)を観る。

 新宿駅近くの武蔵野館ビルの7Fのシアター。3階のシネマ・カリテは何度も行っているが武蔵野館は初めてだ。ビルの1フロア全部を使って広々としてグレーのモノトーンで統一したシックでおしゃれな映画館だ。席もゆったりとして見やすい。いい映画館だ。

 映画は美人で才媛の若い女性ばかりを誘拐し殺害する連続猟奇殺人を描いたサイコ・サスペンスだ。姪を誘拐されて管轄外の土地へ単身乗り込んでいくワシントンD.Cの刑事にモーガン・フリーマン。唯一犯人の拘束から逃れて犯人逮捕に協力する女医に「ノーマ・ジーンとマリリン」のアシュレイ・ジャッド

 ジャッドが好演していて、ベテランのフリーマンの演技にひけをとらない。わずか3週間で終えてしまうのはもったいない映画だ。ただ惜しむらくはサスペンス十分な題材でありながらラストにもってくるまでの伏線の提示の仕方があまり親切ではないのと、登場人物の描き込みが不足しているのとで、ラストの衝撃が弱められている

カチンコ
 アシュレイ・ジャッド(キネ旬ではアシュレー・ジャドだった)はまだ売り出し中だったが、この当時ホンダのCMにも出ていて愛嬌のある人好きのする役者だった。この作品の演技が買われたのか、その後「ダブル・ジョパディー」では復讐する女を演じたりしていたが、本来はもっと笑顔が似合う役柄がいいのではと思っていた。「恋する遺伝子」はちょっと風変わりなラブコメだったが、彼女の笑顔が見られる価値ある一作だ。

 テアトル新宿で「中国の鳥人」(no.99)を観る。

 原作は椎名誠の短編小説

 ヒスイを輸入するため中国の雲南省の奥地にむかったサラリーマンと見張り役のヤクザと中国人通訳の一行の奇妙な珍道中。

 そしてたどり着いた村は電気も来ていない自給自足で暮している素朴な少数民族の村だった。そこには空を飛ぶ人(鳥人)の伝説は今なお生きている。都会の息詰まるような喧騒と、現代が失ってしまった村人の素朴さ・純朴さとがダイレクトに対比される。現代人にはちょっとほろ苦くてあたたかで美しい映画だ。

 ただラストの鳥人のCGは余計だった。
(ブログ「大いなる遡行」2005/11/01記事より転載)


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posted by アスラン at 03:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画評(1998年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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