2005年12月19日

「普通じゃない」「ウィッシュマスター」「ジャッカル」(1998年7月25日(土))

 今日から夏休み。
 シャンテ・シネで「普通じゃない」(no.104)を観る。

 昨年からのイギリス映画ブームを引き起こした「トレインスポッティング」のダニー・ボイル監督がハリウッドに進出して撮った作品だ。残念ながら昨年一番のこの話題作は見損なった。

 「普通じゃない」はハリウッドらしく明るいラブストーリーだが、ストーリー展開はやはりアメリカらしくない。洒落ていてちょっと毒のあるユーモアに満ちている。映像もアメリカの田舎道なのにヨーロッパ風の雰囲気があり、初めてアメリカにも紅葉の季節があると感じることができる。

 ユアン・マクレガーの純情さとキャメロン・ディアスの小生意気な愛らしさも、ハリウッド映画に絶えて久しいもので、清々しく見終えた。

 松竹セントラル2で「ウィッシュマスター」(no.103)を観る。

 製作総指揮のウェス・クレイヴンは例の「スクリーム」のスマッシュヒットで、続々とホラー映画を大量生産しているようだ。僕は新人作家だと思っていたが、元々はあの「エルム街の悪夢」で今の地位を築いたベテランだと知った。

 こんどの作品はサイコホラーではなく、言ってもみれば日本の妖怪・幽霊ものにあたる。アラジンで有名な妖精ジンは本当は邪悪な存在で、願い事を聞くかわりにその人の魂を奪ってしまう。また3つ目の願い事が成就されると悪魔の世界の扉が開いてしまうという。

 低予算で作ったB級映画といった感じ。それなりに楽しめるが、主役の女の子があまり可憐ではないのと演技が下手なのとで、泣きわめく顔に興ざめしてしまい、なかなか感情移入しにくい。

 日比谷映画で「ジャッカル」(no.102)を観る。

 あの「ジャッカルの日」のリメイクらしいが内容も雰囲気も全く違う。前作は緊張感のある良質のサスペンスだったが、今回はそのパロディを観ているようだ。

 ブルース・ウィルス演じるジャッカルは冷酷で完全無欠なテロリストではなく、大きな武器とコンピュータのマニアに過ぎない。しかも次々と捜査の網をかいくぐる変装が噴飯もので、思わず笑ってしまう。

 対するリチャード・ギア扮する元IRAの闘士の方はおよそテロリストとは思えない「いい人」といった感じ。救いはストーリーに膨らみを与えているロシア情報局の女性少佐の存在だ。荒唐無稽なストーリーに彼女の生き方が唯一リアリティを与えている。
(ブログ「大いなる遡行」2005/10/28記事より転載)


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posted by アスラン at 01:22| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画評(1998年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 普通じゃない (1997) A LIFE LESS ORDINARY 「トレインスポッティング」のダニー・ボイル監督が、ユアン・マクレガー、キャメロン・ディアスを迎えて描くロマンティック・コメディ。..
Weblog: 碧色の小世界??プログ
Tracked: 2006-02-03 15:50
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