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    2008年10月10日

    ダーク・タワー スティーブン・キング(新潮文庫,2005年-2007年)

     僕はスティーブン・キングの熱心な読者ではない。一つには作家のベースとなるジャンルが苦手なホラーである事が災いしている。また、たとえストーリーテラーとしての実力は認めるにしてもあまりに多作なのでいったいどれから手をつけたらいいものか迷ってしまい、結局図書館のキングの書棚を前にして呆然としてしまう。また一作の分量が長く、何冊もシリーズが続くというのも手を出しにくい原因になっている。

     これまでになにを読んだろう。はっきりしているのは「スタンバイ・ミー」と「ダーク・ハーフ」それに「ペット・セメタリー」だ。「it」も途中まで読んでいる。これらに共通するのは映画あるいはドラマだ。一時期、苦手というだけでホラー映画まるごと見てないのはもったいないと思い、レンタルビデオで借りて見ていた。その中に「ダーク・ハーフ」も「ペット・セメタリー」も「it」もあった。「ダーク・ハーフ」は作家と作家が生んだ悪のヒーローとを、あの「普通の人々」「タップス」のティモシー・ハットンが演じていておもしろかった。「ペット・セメタリー」は題材の怖さもさることながら、結末の余韻が映画と原作で正反対なのに驚かされた。もちろん原作のホラーらしからぬ感動的なシーケンスは今も記憶している。

     「it」は出だしは不気味なピエロと子供たちの攻防がとても良かったのだが、後半でピエロがある姿に実体化するシーンが映像としてはかなり興ざめだった。これが文章でどう描かれているか、大変興味があったので読みだしたのだが、全4巻の分量のせいで現在足止めを食っている。「ザ・スタンド」もNHK−BSでたびたび放映していたのをしっかりと見ているので、次の読書の対象となりそうだが、まだ手が出ない。

     それより以前から気になっていたのは「ダーク・タワー」シリーズだ。キングのライフワークだという事を、まだシリーズ途中の未完の頃に知って興味をもった。また、叙事詩のようにスケールが大きく、始まりがあって終わりがあるストーリーではなく、すでに存在する世界の途中にいきなり読者を連れだして途方に暮れさせるような世界観の大きさみたいなものが感じられて、完結したら是非読んでみようと思い込んでいた。

     そしてようやく新潮文庫で完結し、昨年夏の「新潮文庫の100冊」に入った。早々と今年の「100冊」では抜けたので、完結記念のご祝儀みたいなものだったみたいだけれど、読み出すキッカケとしては申し分ない。頭のどこかにずっと引っかかっていたのだが、会社に行くまでも商店街にある古本屋の100円コーナーに先日「ダーク・タワー」の1〜3まで全5冊が並んだ。おー、これは買わねばと後先考えずに買ってしまった。たぶんそのときは、てっきり全5巻かもしれないと思いこんでいた。いや、なんとなく7という数字に覚えがあるから、残り2冊の全7冊かもしれないなどと悠長な事を考えていた。その日は会社の同僚に良い買い物をしたと自慢したのは言うまでもない。

     5冊もいっぺんに100円コーナーの書棚から買い上げると、ぽかっと隙間が目立つ。さっそく次の日には代わりの本が詰まっていた。それも7冊押し込まれていた。昨日と同じ黒い装丁だ。あっ、あれ…?

     「ダーク・タワー」の4〜6で7冊。いや、よく見ると6は上巻だけだ。4も5も上中下の全3巻なのだ。6も全3巻なのかもしれないが、隙間がなくて上巻だけとはなんということだ。ますます上中下である可能性が高い。1冊ならおしこめるが2冊は難しかったのかもしれない。しかし、パート6で完結なのだろうか?いや、帯を見るとパート7まであるぞ。いったいシリーズは全何冊なんだ?とりあえず、買いたい衝動を抑えて冊数を知ることを優先しよう。

     会社に出てさっそく図書館を検索。「!」。なんと全16冊なんだ。その最初の「たった5冊」を買って喜んでいたのか。さて、本当に僕は全16冊読めるのかよ。ここが思案のしどころだ。まずは仕事しましょ、仕事。一日仕事に没頭したら、なんか帰りにはハイテンションになってる。疲れが度を超したな。そうなると、もう買っちゃっていいんじゃない?と思える。いや、買え!買おう。帰りには決意を固めたが、家には16冊も持ち帰れないから、行きに買わないと。明日まで保留。

     そして翌日、もし一冊でも買われていたらあきらめよう。買われてなければ「毒を食わば皿まで」だ。全巻買うぞ〜。で、いま会社の机の上には5冊+7冊=計12冊の「ダークタワー」がのっている。

    (追記)
     その後、パート6の下巻、完結編のパート7の上中下巻の4冊が店頭の書棚に並んだのに、遅くなって帰りの電車に急ぐ道で出くわした。明日まで待てないので買って、こちらはそっと自宅に持ち帰った。さて16冊の「ダークタワー」をいつから読みだそう。

    (追記その2)
     さらにその後のこと、上述の古本屋を横切ると、な、なんと「ダークタワー」全16巻がビニールで包装されて105円コーナーに並んでいる。1680円。思わず頭割りしてしまった。1冊105円だ。損してないぞ。でも、もう1セットあったなんて、ビックリだ。最初から全16巻で売られてたら、あんな何度もじらされたりしなかったのにな。いや、でもいっぺんに1680円のセットを見せられたら、貧乏性なので買い控えてしまったかもしれない。まんまとはまってしまったような気がする。是が非でも読んで元を取らねば…。

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    posted by アスラン at 13:09| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | あっ、これ読みたい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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