2008年08月13日

「携帯は両手で打つ」は常識?

 「メール入力に関する意識調査」の結果に関する記事が、先日ウェブに載っていた。調査によると、ユーザーが利用する携帯電話端末は、

 「テンキー:折りたたみ」
 「テンキー:スライド」

を合わせると92.0%で、「テンキー:ストレート」「フルキーボード」「タッチパネル」が数パーセントずつだと言う。

 さらにメールする際の文字入力方法は「片手で入力」が76.7%、「両手」が22.9%で、「両手で入力」する割合は男性より女性の方が高く、若い年代ほど高いそうだ。

 特に意外でもなんでもない結果だが、ちょっと突っ込んで考えてみると疑問が湧いてくる。僕の知りたいのは「両手で入力」の中身だ。具体的にはどういう入力方法を指しているのだろう。記事にはそこまでは書かれていない。

 ググってみたが意外にも入力方法の中身に触れているものは見あたらなかった。ほとんどがこの記事あるいはこれと同様の調査に対するユーザーの短いコメントばかり。それも自分は「片手だ」「いや両手だ」という表明と、どちらが早く入力できるかという経験談ばかりだ。中身に触れないのは、それほど「両手で入力」の中身がユーザーにとって常識だからだろうか。

 ところが、そうは思えない行き違いのコメントが結構あるのだ。言わずもがなだが、この「両手で入力」とはPCの時のようなフルキーボードでの両手打ちのことではない。それは携帯利用端末の90%以上がテンキー型であることからも自明だ。ただし、数パーセントはいるというフルキーボード搭載端末のユーザーや、さらに少数派だが僕のような携帯専用のキーボード利用者にとっての「両手打ち」も含まれているかもしれない。だが「両手打ち」のほとんどは「テンキー型端末での両手打ち」を意味するのは間違いない。

 「私は両手打ちだ」というコメントに対して「私もベル打ちです」とフォローしている人を掲示板を見かけた。ベル打ちとはポケベル打ちの略だ。「私も」とフォローしている以上、この人にとっては「両手打ち」とは「ポケベル打ち」の事らしい。果たして本当だろうか。ポケベル打ちは名前のとおりポケベルで文字を打つための入力方法で、2桁の数字で一文字を表現する。僕の携帯では「2タッチ入力」と呼んでいる。

 ポケベル打ちは、親指を連打する入力方法よりもキーの入力回数が少なくなるので速く打てるのがメリットだ。デメリットはキー入力方法が直観的でなく習得に手間がかかる点がまず思いつく。ただし、ちょっと考えると分かるが特に両手打ち限定の入力方法ではない。どうも掲示板でフォローした人は「両手打ち」イコール「ベル打ち」と理解していたのではなく、「最速の入力方法」イコール「両手入力のベル打ち」と見なしていたようだ。明らかにキー入力回数が少ないから、ひたすら速く入力したい人にとってはメリットが大きそうだ。

 ただし、これが「両手で入力」のすべてかと言うと疑問だ。携帯で長文を書く必要に迫られない限り、「速い」ことは求めても「最速」であることを求めるユーザーは少なそうだからだ。要は、そこそこ速い入力方法こそがユーザーに求められているのではないか。そしてその答えが、以下の「両手打ち」ユーザーのコメントだ。

 私も両手です。
 私の場合、各々の手で役割分担して打ちます。利き手はテンキーでの文字を中心に打ち、もう一方の手は、変換や決定のために、カーソルキー上に指のポジションを固定して打ちます。
 つまり、利き手ではない方は、入力を補助する感じで、純粋な両手使いではないかもしれませんが、自分としては、これが結構早く打てて、このスタイルでずっとやっています。

 ようやく「両手打ち」の尻尾をつかんだぞ。これで100%の答えではないだろうが、少なくとも僕自身が腑に落ちる入力方法だ。即座に思いつくメリットは3つある。

・キー操作が変わらない(「ベル打ち」など別の操作を覚えなくてよい)
・文字入力の親指はホームポジションを離れずに済むので入力が速くなる
・文字入力(親指連打)の流れを止めるキー操作(変換・カーソル移動)を片方の親指が分担するので、ストレスが少ない。

 僕が感じる最大のメリットは2番目の「入力が速くなる」ではなくて、3番目の「ストレスフリー」だと思う。3番目のメリットも「入力が速くなる」からストレスを感じなくなるのであって、間接的なメリットだと思う人もいるかもしれないが、僕の考えは違う。

 僕が以前から「親指連打」の方法に不満を感じるのは、文字入力から変換や記号入力などを親指一本ですべて入力するからではない。言葉を考えながら入力する場合は、親指がホームポジションから大きく動く事に違和感はない。親指連打入力の最大のつまずきは「親指を連打して次の文字を打てる時と打てない時がある」という点だ。次の文字が今入力している文字に対して50音で違う行ならば、そのままテンキーを連打すればいいのだが、次の文字が同じ行の場合は、今入力している文字を確定させるために右カーソルキーを一つ押す必要が生じる。

 これがストレスになるのは状況依存で決まりがないからだ。「なのに」「青い」「指図」「だった」などは、「なんで」「赤い」「作図」「だから」「でした」と比べるとカーソル移動2回分入力が多いだけではなく、1文字入れるたびにカーソルキーを打つ事で流れが止まるためにストレスが高まる。

 両手打ちでカーソルキーをもう一方の親指に分担させてみた。慣れるまでは戸惑いもあったが、慣れてくると非常に快適な入力方法だ。速く打てる事よりも、カーソル移動に邪魔されることなく親指連打を続ける事ができるのが何より爽快だ。一方で、どこまでもう一方の親指が補助すべきかを見極めるのに少し時間がかかりそうだ。たとえば変換キーは右最上段にあるので、利き手でない左親指で変換しようと指を伸ばすのは面倒だし、利き手の親指とかぶって操作しづらい時もある。また、記号や絵文字の入力は両手を使うメリットがあるのか、従来通り片手で済むのか、もうちょっと検討してみないと分からない。

 いずれにしても僕の両手打ちは始まってしまった。どうも文字入力の際の「両手打ち」は少しずつなじんできている。「親父の両手打ちは見苦しい」という辛口コメントもあったが、そんなの関係ねぇ!

「超気持ちいい」入力方法が一番じゃないかぁ。

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posted by アスラン at 03:18| 東京 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記(電車でカフェ気分) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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