そんななか息抜きとして絶好の本を買った。平凡社新書の「かなづかい入門」(白石良夫)だ。副題が「歴史的仮名遣VS現代仮名遣」となっていて、仮名遣いの歴史や問題点を新書一冊で浮き彫りにしてくれる。とくに帯には「『考へる人』は『考える人』よりえらい?」という扇情的なコピーが入っていて、世に「歴史的仮名遣い」の方が学問的に正しいと主張する人々への牽制となっている。僕が知りたいところもそういう部分だ。何故今さら「歴史的仮名遣い」をあえてする文章家がいるのかが、よく分からない。自分の無知を素直に棚に上げて、歴史と本質をお勉強しましょう。
そこで、随分前に出たこちらの新書もあわせて読むともっと面白いかもしれない。そもそも仮名遣いというのは、文字を持たない日本人が隣国・中国から文字(漢字)を借りてきたところから始まる。音を借りて「佐久良(さくら)」とか「許己呂(こころ)」と各様になったり、さらには意味を借りて「心」「情」で「こころ」と読ませるようになった、と「かなづかい入門」の冒頭に書かれている。では、そもそも漢字はどのように日本に「伝来」してきたのだろう。ちょうど、仮名遣いが始まり、ひらがな・カタカナができあがるところで終わる「漢字伝来」の物語をこの本でお勉強してみよう。
第1章 漢字が日本列島にやってきた
第2章 “漢字文化”の伝来
第3章 漢字・漢文学習の本格的な開始
第4章 漢字文化の確立
第5章 漢文の日本語化が始まる
第6章 漢字“日本語化”の完成
第7章補章 日本漢字音と中国原音の関係を知るために
読みたいと思った日:2006/12/23(土)
読みたいと思った処:会社最寄り駅近くの古本屋さん
積ん読?: 立川図書館・川崎図書館に積ん読(「かなづかい入門」に続いて読んでしまおう!)
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