怖い。いつものように静かに迫ってくる怖さもあるが、今回は外界とは隔絶された狭いエリア、少数の人々に起こる恐怖体験ではなく、かなり大規模なウィルスによる汚染を思わせる〈ハプニング〉が起こるようで、正直今までの作品に寄せてきた期待はしない方がいいみたいだ。
僕はシャマラン監督作品を「シックス・センス」「アンブレイカブル」「サイン」「ヴィレッジ」とかなりきちんと観てきている。彼の作品になにかしら期待してしまうのは、なんと言っても「シックス・センス」との出会いが衝撃的だったからだ。衝撃的だっただけでなく、映画としても十分に感動できる内容だった。特にラストで主人公の男の子と母親の絆が埋められていくシーンは、その後に来る「映画に隠されたある秘密」への驚き以上に、この映画の出来を左右している。
その後、不思議な事に一度たりともシャマラン監督は僕の期待を満足させる映画を撮ってはくれない。「アンブレイカブル」にはがっかりした。「サイン」では敵の正体はしょぼいが家族愛の描き方は独特で、監督らしさを取り戻した。「ヴィレッジ」は謎は面白いが内容はあまりなかった。どうやったら「シックス・センス」のようにダークファンタジーと人間ドラマのバランスがとれるのだろう。監督自身「シックス・センス」のような作品をまた撮ろうと思っているのだろうか。そうであれば、また今度も裏切られると知りつつ観に行きたいと思ってしまう。
そんなとき行きつけの古本屋の105円コーナーで「シックス・センス」の文庫を見つけた。映画のノベライズ本だ。ところが「シックス・センス 生存者」というタイトルが並んで見えた。奇妙に思い、手にとってみて、初めてこの映画に原作があることを知った。しかもこの原作はシリーズになっていた。
その時すぐに思いついたのは、「シックス・センス」の出来の良さはシャマラン監督の才能だけによるものではなく、原作によるところが大きいのではないかということだった。特に、その後の監督の作品があれこれと奇妙な謎とその種明かしに力が注がれているところをみると、あの母と子の感動的な場面は脚本と原作のどちらの手柄なのか、是が非でも知りたくなった。
読みたいと思った日:2008/6/15
読みたいと思った処:会社最寄り駅近くの古本屋さん
積ん読?: 自宅に積ん読(買っちゃいました。面白ければシリーズ化された続編も読みたい。)
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