2005年12月03日

「追跡者」「真夜中のサバナ」(1998年7月31日(金))

 新宿ジョイシネマ3で「追跡者」(no.114)を観る。

 この映画館はよく行くシネマスクエアとうきゅうの隣りの建物で、中はやや古びていて一世代前の映画館という感じ。とりたてて悪くもなければよくもない。

 映画はあの「逃亡者」の続編。前作はハリソン・フォードを観る映画だったが、今回はタイトルどおり追いかける側の刑事トミー・リー・ジョーンズが主役だ。大スターに頼らず、渋い演技で定評のある彼を主役に据えて続編を撮るということは、かなり脚本の出来がいいんだろうなと想像していたがそのとおり。

 ベテランの連邦保安官としての存在感を冒頭から嫌というほど見せつけてくれる。逃亡者も今回は元CIA工作員(ウェズリー・スナイプス)で、言わばプロ対プロのチェイスが全編描かれて刑事ものの醍醐味を感じさせてくれる。

 昨今のアクション物みたいにちゃらちゃらしていないから、おもわず「いい仕事してますね」と声を掛けたくなるような映画だ。

カチンコ
 相手役のウェズリー・スナイプスは、本作と「ワン・ナイト・スタンド」で強い印象を残した。強面で屈強な肉体を持つ表向きの印象と違ってかいま見せる人なつっこさのギャップが素敵だ。その後「ブレイド」シリーズで完全に日本でもブレイクしたが、ブレイド役自体がまさにスナイプスのキャラを活かすためにあるかのような、人間味を隠し持つバンパイヤと人間の混血児という設定なのだ。

 昼食後、恵比寿に移動。恵比寿ガーデンシネマで「真夜中のサバナ」(no.113)を観る。

 アメリカでもっとも美しい町とうたわれたサバナで実際に起った殺人事件を描いている。サバナは観光名所となる古くて豪華な邸宅が立ち並び、そこに住む人々も奇妙で妖しげな魅力に満ちている。頭にアブを飼っている発明家、首輪だけの架空の犬を散歩させる男、若い男娼を邸宅に同居させている富豪の骨董商などなど。

 話は、富豪の愛人だった男娼が富豪宅で銃で撃たれて発見され、富豪が逮捕され裁判沙汰になるというもの。でも裁判物というより、サバナというまるで生き物のように妖しげに蠢く町を描き出した映画になっている。

 今回もクリント・イーストウッドはそつなく監督をこなしているが、どうもこれといって特徴のない映画になっている。本人が出ていないのも残念だ。
(ブログ「大いなる遡行」2005/10/19記事より転載)


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posted by アスラン at 02:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画評(1998年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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