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2014年06月05日

2014年5月の新刊

もう6月に入ってしまった。なのに6月の新刊どころか5月の新刊についても記事にしなかった。
忙しかった?いや、どうやら本人の五月病だろうか。仕事の五月病+プライベートの五月病の二重苦。なんのこっちゃ、わからん?自分自身でも自分の事をうまく説明できないので、まあ怠惰な生活に明け暮れてしまった。そろそろ、締めてかからないと。では、超遅ればせながら5月の新刊から。

05/09 キス・キス〔新訳版〕 ロアルド・ダール(ハヤカワ・ミステリ文庫) 864
05/28 岩合光昭のネコ 岩合光昭(新潮文庫) 724
05/28 にゃんそろじー 中川翔子(新潮文庫) 637
05/08 読まずにいられぬ名短篇 北村薫(ちくま文庫) 972
05/09 遭難者 折原一(文春文庫) 605
05/09 世界堂書店 米澤穂信(文春文庫) 778


 ロアルド・ダールの著作は読んだ事が無い。「あなたに似た人」というミステリーのタイトルだけは店頭で見かけた事があるが、やはり読んだ事はない。まったく無縁の作家かと思ったら、例のジョニー・デップの映画「チョコレート工場の秘密」の原作者だという事で、児童文学者としての方が名高いのだと初めてしった。けれど、やはり映画も原作も見たり読んだりしていないので、一切関わりがない作家なのだと納得しようと思ったら、なんと映画「チキ・チキ・バン・バン(1968年英)」の脚本を担当しているではないか。あれほど、子供の頃に映画館で観たくて観たくて親にせがんだのに果たせず、後年いい年齢になったからようやく観ることができたという、僕にとって思い入れの深い作品の創作者の一人だ。関わりがあるじゃない。俄然読みたくなってきた。「キス・キス」はダールの短編集なので、入門編としては格好の一冊になるだろう。

 「岩合光昭のネコ」。4月の新刊で発売されなかったらしい。最近店頭で手にとってみた。よくよく考えれば文庫の写真集なんだよね。猫好きなのに何故買わなかったんだぁ。と思って昨日、会社帰りに書店によってしげしげと眺めてきた。ほ、欲しい。でも、岩合さんの猫写真集(新潮文庫)は、すでに5冊目なんだよね。最新刊がベストなんだろうか、などと考えてたら、ちょっと気持ちが買い控えの方に傾いてきた。

 それより、隣に平積みされた中川翔子編の「にゃんそろじー」の方が気になってきた。これは6月新刊かと思ってもう一度確認したら、岩合さんの写真集と同日発売。しかも同じ新潮文庫だ。これは狙ったなぁ。アニオタで生き様自体マニアックとしか思えない彼女の編んだアンソロジーなので、ノーマークでしたが、急遽リストアップしてきました。目次を観ると漱石の短編「猫の墓」から始まって、そうそうたる文豪の猫愛に貫かれた短編が勢揃いしていて、これは思わず「買い!」だと思ったのだけれど、気の迷いって事もあるかもしれないので、昨日は買わずに帰宅。でも、おそらく買うだろうな。すでにタイトルの「にゃんそろじー」の呪縛から逃れられなくなっている。

 北村薫「読まずにいられぬ名短篇」。こちらもちくま文庫からシリーズ化されている企画。どんなラインナップかと昨日確認してきたのだけれど、当たり前かもしれないが、どれも知らない作品ばかり。それと、このシリーズは、今回が4冊目になるのかな。読むとしたら最初から読むべきではないか、などと思いついたら、買う対象、読む対象としては後列にひかえるような気がしてきた。最近、北村さんの著作の方を熱心に読んでないなぁ。最近出たエッセイが確か「読まずにいられない」みたいなタイトルではなかっただろうか。こっちをぜひ読まなければ。

 折原一「遭難者」。これって読んでなかったかなぁ。立川の行きつけの図書館の書架にある。折原さんの叙述トリックミステリーは、例えば「黒い森」のように、前から読むと富士山の樹海で落ち合う約束をした男性視点のパート。後ろから読むと女性視点のパートのように、仕掛けで読者をそそるような構成をとる作品が少なくない。この「遭難者」は、山で起きた遭難事件を悼んだ友人たちの回想記が別冊として付いている。借りた記憶があるんだけれど、読み終えた記憶がない。今回の文庫化では別冊を取り込んで再構成したものだそうだ。折原さんの作品は「驚愕の」と冠がつくトリックで読ませる作品が多い反面、人物の内面が平板で作品毎の区別がないので、どれを読んだかすぐに忘れてしまう。まあ、気づいて読みたくなったら読めばいいんであって、前作読み倒す必要はあまり感じない。「遭難者」、これはちょっとそそられますが、図書館で借りるとしようかな。

 米澤穂信「世界堂書店」。つい最近、「満願」で山本周五郎賞を受賞した米沢さんが編者のアンソロジー。「英米仏のみならず、フィンランド、台湾、ギリシャなどなど」とか、「あらゆるジャンルを横断する」とか、つまりは全方位的に、この地上にあらわれた最新の小説の美味しいところをギュッとまとめて詰め合わせたという事だろうか。当然ながら特に小説好きというわけではない僕にはなじみのない作家とタイトルがならぶので、もうこれは「遠まわりする雛」などを物する作家としてのセンスを信用するしかない。いやぁ、それにしても世の中、本が多すぎる。
posted by アスラン at 19:31 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | あっ、これ読みたい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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